「アパートメント・ゼロ」 [映画]
〔1988年/アルゼンチン〕
アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスで暮らすコリン・ファースは、
名画座を経営する孤独な青年。
彼の母は精神を病み入院中で、
その療養費の足しになればと、
アパートの同居人募集の広告を出す。
数人の応募者がいたが、
その中から一番感じの良さそうな青年・ハート・ボックナーを選び、
同居生活が始まる。
神経質なファースは、
噂好きなアパートの住人達とは相容れず、
付き合いは全く無かったが、
明るいボックナーはたちまち皆と打ち解け、
人気者になってゆく。
そんな彼に、ファースは苛立ちを感じるようになる。
その頃、アルゼンチンでは、
テロリストによる殺人事件が連続して起こり、
国民は戦々恐々としていた。
ある日のニュースで、
「犯人は市民に紛れて生活している」との
キャスターの言葉から、
アパートの住人たちは、
変わり者のファースが怪しいのではないかと疑いを深め、
彼の部屋をノックする・・・。
想像していたのと全然違ってた(笑)。
なんとなく、このタイトルから、
コリン・ファースの暮らすアパートに、
0号室という開かずの間があって、
そこに、とんでもない秘密が隠されているとか、
そんなお話しだと思っていたの。
0号室ってのは、
なんの事はない、
ファース自身が暮らす、普通のアパートのお部屋だった。
内容も、サスペンスっぽい雰囲気はするけれど、
特に犯人捜しという感じでもなく、
驚きはない。
不気味な空気は、ずっと漂ってはいるけれど。
それより、アパートの住人たちの方が怖い。
噂好きの彼らは、
基本は悪い人たちじゃないんだけど、
思い込んだら命懸け、
ファースをテロリストと決め付ける。
全員で彼の部屋に押し掛ける様子は、
集団心理の恐ろしさというか、そんなものを感じたな。
ファースは名画座を経営しているだけあって、
映画が大好き。
ハート・ボックナーが同居し始めてから、
彼と、映画のタイトル当てクイズをするようになるんだけど、
私も参加したくなった(笑)。
そういう遊び、大好き!
名画座の経営も羨ましい。
もしも私に有り余る資産があったら、
名画座を経営してみたい。
古いフィルムを買い付けたり、借用したり、
自分で好きに作品を選んでみたい。
おそらく一生叶わない夢だろうけれど。
それから、南米に行くのも夢の一つ。
もしも今後、
あと一度しか海外旅行に行けないと神様に言われたら、
南米を選ぶと思う。
だから、こういった映画を観ると、
その街並みに見入ってしまう。
こちらの夢は、いつか叶うといいな。
評価 ★★★☆☆
「アパートメント:143」とはまったく関係はないんですよね?
(@^_^)ゞポリポリ
アパートメントって言葉だけに反応してしまいました^^;
by 原みつる (2013-07-28 18:51)
こんばんは~
そういう夢っていいですよね。
商売度外視してもやってみたい事があるという。
大きく成功してるIT系のCEOなんかは、そんな発想から
はじまってるのかもしれませんね。
by don (2013-07-28 18:51)
原みつるさん
コメントありがとうございます。
原さんのコメントから気になって、
「アパートメント:143」の粗筋を読んでみましたら、
違うようですね^^
でも「143」も面白そう。
今度観てみます。
by 青山実花 (2013-07-29 15:46)
donさん
コメントありがとうございます。
名画座を作るとしたら、
まず、○○駅の近くに土地を買って、
建物は、ああしてこうして、
そして、かける映画は、
まずは若尾文子さんと川口浩様の作品を・・・
と、普段から妄想ばかりしています(笑)。
商売度外視もいいですねー。
成功しているIT系のCEOさんたちは
度胸がいいのでしょうね。
失敗を恐れない。
私のは、妄想の域を出ないでしょうね^^;
by 青山実花 (2013-07-29 15:54)