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「イヴォンヌの香り」 [映画]

D'yvonnenokaori.jpg
〔1994年/フランス〕


1950年代。


レマン湖の畔の高級ホテルに滞在している、
30歳の伯爵・ヴィクトール(イポリット・ジラルド)は、
ロビーで美しい女と出会う。


イヴォンヌ(サンドラ・マジャーニ)と名乗るその女は、
ゲイの医師・ルネ・マント(ジャン・ピエール・マリエール)と
行動を共にしており、
ヴィクトールもそこに加わる事になる。


ヴィクトールとイヴォンヌは愛し合うようになり、
結婚を考えるまでになる。


イヴォンヌを女優にし、
自分が演出しようと考えたヴィクトールは、
彼女をコンテストに出場させ、
優勝を勝ち取る。
しかし、その後のパーティで、
審査員と踊るイヴォンヌの軽さに、
ヴィクトールは嫉妬と怒りを覚える。


「アメリカに渡って、ハリウッドで映画を作ろう」
そうイヴォンヌを誘うヴィクトールだったが、
約束の時間、
駅に彼女は現れなかった。
イヴォンヌは何者なのか・・・。





パトリス・ルコント監督作品。


ルコント監督の作品全てを観たわけではないけれど、
なんとなく、いつも、
男が女に振り回される物語が多いって印象で。
そういった趣味がおありなんだろうか(笑)。
私は嫌いじゃないけど。


この映画は、
深みもなく、雰囲気を楽しむ作品。
男女が一緒にいて、
ウダウダした愛の時間を過ごしてるって感じで。


そもそも、主役のヴィクトールが無職なのが、
映画を軽くしている原因な気がする。
金があるから、働く必要がないんだろうけど、
そういった境遇が、
余計に彼を薄っぺらく見せているように思う。


イヴォンヌを演じた、
サンドラ・マジャーニという女優さんが、
とっても綺麗に見える時と、
そうでも無い時の差があって、
「うわー、ステキー」というほどの感慨はない。


ただ、ヌードは綺麗。
服を着ている時より、
脱いでいる方がいいって、
女優さんとしてはどうなんだろう(笑)。


彼女の正体も、
意外というほどの事はなく、
なんとなく終わってしまう。
それより、
ゲイの医師の運命の方が衝撃的。


評価 ★★★☆☆

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