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「イノセント・ガーデン」 [映画]

innocentgarden.jpg
〔2013年/アメリカ〕


広い屋敷で、両親と暮らす18歳のミア・ワシコウスカは、
繊細で、研ぎ澄まされた感性を持った少女。


彼女は自分の父が大好きだったが、
父は、突然の交通事故で亡くなってしまう。
葬儀の日、彼女は
自分と母・ニコール・キッドマンを遠くから見ている男が
いる事に気付く。


それは長年行方不明になっていた、
父の弟・マシュー・グードだった。
グードはそのままワシコウスカの家に留まり、
生活を共にするようになる。


知識が豊富で、手先も器用、
一通りの事をこなせるグードだったが、
どこか変わっている面を持っていた。
そして、彼が家に来てから、
家政婦と叔母が行方不明になる。
グードは一体何者なのか・・・。





「オールド・ボーイ」の韓国人監督・パク・チャヌクの
作品だそうだ。


最初から不思議な緊張感で、
それが最後まで続く。
鋭い感覚の持ち主という設定のミア・ワシコウスカと、
何か秘密を抱えているらしいマシュー・グードのやり取りが、
意味もなく怖い。


確かにワシコウスカはとても繊細だ。
少女とも、大人ともつかない微妙な年頃に、
他の少女たちとは全く違う、その感性のせいで、
孤独で、友達もいなさそうだ。


彼女を通して世界を見ると、
美しい母・ニコール・キッドマンが、
大変に鈍く、無神経に見える。


ワシコウスカは、
キッドマンは触られる事さえ嫌がる。
でもキッドマンは、
「私はこの子の母なのに、ねぇ」みたいな感じで、
彼女の鋭敏な神経が理解できない。
2人は父が生きている頃から、
仲が良さそうではなかったけれど、
この先も、相容れる事はなさそうだ。


ワシコウスカが男の子と夜の森に行くのだけれど、
その気がないなら、
あまり無防備な行動はしない方がいいんじゃない?と思ってしまった。
まぁ、私もこの年だから言えるんだろうけど(笑)。
まぁ、ああいった場面で、
彼女の微妙な心の揺れを描いているんだろうけど。


マシュー・グードの本性は、
物語の途中から徐々に分かるんだけど、
彼が幼い頃にしでかした、ある行いの酷さったら。
全てはそこから始まったと言ってもいいエピソードには、
言葉も出ない。


評価 ★★★☆☆

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とし@黒猫

motosoft 改め、とし@黒猫です。
先週から、RRSリーダーの調子が悪く、ブログ更新通知が届いておらず、ご訪問が滞ってしまい、失礼いたしました。
原因が分かったので、また、ちょくちょくご訪問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
by とし@黒猫 (2013-06-05 19:45) 

青山実花

とし@黒猫さん
コメントありがとうございます。

お名前を変えられたのですね。
RRSリーダーのお具合はいかがでしょうか。
こちらこそ、いつも楽しく拝読させていただいております。
これからも宜しくお願いします。
by 青山実花 (2013-06-05 23:33) 

さつき

この女の子の視線、今は静かに向き合える気がするけど、昔だったらどうだろうなあ・・。心の中にトゲがいっぱいあった頃を思い出した。
by さつき (2013-06-06 23:57) 

青山実花

さつきさん
コメントありがとうございます。

ミア・ワシコウスカと自分が同じ年頃だったら、
素直に接する事はできなかったかもしれませんね。

大人になるって、
こんな少女のトゲも含めて、
受け入れられるようになる、
もしくは理解するって事なんでしょうか。

by 青山実花 (2013-06-09 21:52) 

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