「夜の罠」 [映画]
〔1967年/日本〕
興信所の調査により、
夫・高橋昌也の浮気を知った若尾文子は、
夫を深く愛する気持ちから、
相手のホステス・のアパートを訪ねる。
しかし、そこにあったのはホステスの絞殺死体。
仰天した若尾は、
現場にあったホステスの手帳を咄嗟にバッグに入れ、
逃げるようにその場を立ち去る。
夜、刑事が自宅にやってきた。
高橋がホステス殺しの罪で逮捕された、と。
夫の無実を信じる若尾は、
警察で必死に訴えるが聞き入れてもらえない。
もう、自分で犯人を捜すしかない。
若尾は、ホステスの手帳にあった男たちの電話番号をたよりに、
一人一人あたってゆくのだが・・・。
夫に浮気された貞淑な人妻が、
自分の手で犯人捜しをするのだけれど、
若尾さん好きの人(自分含む)にはたまらない内容、
どうでもいい人には、本当にどうでもいいお話しであった(笑)。
殺されたホステスの手帳を元に、
犯人かもしれない男を訪ね歩く若尾さん。
頼りないったらありゃしない(笑)。
その手帳は警察に提出して、
あとはお任せしなよーと言いたくなる。
しかも、最初に行くのが山谷のドヤ街よ。
労務者でごった返すこの町の通りを
美しい若尾さんが歩けば、
“掃き溜めに鶴”とでも言おうか、
男たちは皆、好色の目で彼女を見て、野次を飛ばす。
しまいには襲われそうになったりして、とっても怖いんだけれど、
若尾さん好きにはサービス場面とも言えるのかも(笑)。
次に行くのが、不気味な病院。
ここの医者に、何やら怪しげな仕事をさせられる若尾さん。
その内容は麻薬取引!
昨日まで平凡な主婦だった若尾さんが、
突然麻薬の売買だなんて、
やらせる方もやらせる方なら、
受ける若尾さんもおかしいわ(笑)。
その後、警察に叱られて、
「もうしません」と言う若尾さん。
でも実は止める気無し。
懲りずに次の男を訪ねては、
危ない目に遭う、っと(笑)。
原作はコーネル・ウールリッチの「黒い天使」という小説で、
1946年にアメリカでも映画化されているようだ。
うわー、観たいなー。
アメリカ版の方も、同じような素っ頓狂な内容なのかしら。
いつか観られるといいけど。
評価 ★★★☆☆
若い時の若尾文子はきれいでしたねえ。
by いっぷく (2013-05-06 19:41)
いっぷくさん
コメントありがとうございます。
本当にお綺麗な上に、
とにかく出演される映画がどれも面白くて。
全制覇が私の夢です。
by 青山実花 (2013-05-08 23:06)