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「赤い子馬」 [映画]

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〔1949年/アメリカ〕


カリフォルニアに無数にある牧場の一つで、
10歳の少年・トムは、
両親、そして牧童のビリー(ロバート・ミッチャム)の
4人で暮らしている。


トムは産まれたばかりの子馬をもらい、
自分で育てる事になる。
自分の馬が持てた事は大変に誇らしく、
友達も羨ましそうだ。


ところが、ある日、
子馬が自分で馬小屋の扉から出ていってしまい、
雨に打たれ、病気になってしまう。
トムは、ビリーが子馬を小屋に入れ忘れたせいではないかと、
疑いの目を向ける。


病気になった子馬を看病するトム。
しかし、子馬のそばで寝入ってしまった彼が
目を覚ましてみると・・・。





ジョン・スタインベックの同名小説の映画化。
スタインベック自身が脚本を書いたそうだ。


「仔鹿物語」もそうだったけれど、
アメリカの開拓時代、
少年が、自分の責任において
動物を育てるという事の意味と、
それによって成長する姿が描かれている。


それから、この映画、
人間関係も、ちょっとドロドロしている。


途中、母方のおじいちゃんが家にやって来て、
長く滞在するのだけれど、
このおじいちゃんと父とはソリが合わない。


何度も同じ、昔の自慢話を繰り返すおじいちゃんに、
父は辟易していて、
家の中は嫌な雰囲気。
そして、決定的な出来事があり、
父は、「頭を整理する」と言って、彼の故郷に帰ってしまうのよ。


「仔鹿物語」では、開拓者同士のいざこざが
あった気がするのだけれど、
今思えば、その方がマシというものだ。
婿と舅の確執、
間に入ってオロオロする母。
なんだか子供の観る映画じゃないみたい(笑)。


トムとビリーの関係も微妙。
トムは最後まで、
ビリーが子馬を小屋に入れ忘れたのだと言っている。
大人たちは、なんでもっときちんと
状況を説明しないかな、と思う。
疑われたままのビリーだって気分が悪いだろうし、
なにより、
人を恨みながら生きるなんて、
トムの為にも良くないだろうに。


評価 ★★★☆☆

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