「炎の肖像」 [映画]
〔1974年/日本〕
ラピュタ阿佐ヶ谷で観た。
血まみれのままボートで漂う、
人気ロック歌手・鈴木二郎(沢田研二)。
ホテルに帰った彼は、
恋人・小林絵里(中山麻里)と、
激しく体を重ね合う。
絵里は、「あんたなんか死ねばいい」という言葉を発し、
数日後、線路に横たわって死ぬ。
別の日、二郎の部屋にきりこ(秋吉久美子)という、
若い女がやって来て、
絵里の妹・ひろ(原田美枝子)に二郎に会わせる。
絵里の死を告げられ、
「絵里が死んだのは、あなたのせいだ」と言われる二郎。
しかし、彼はその言葉を意に介さず、
「食事でもどう?」と誘い殴られる。
別の日、
ひろと一緒にモーターボートで沖に出た二郎は、
彼女を残し、
別のモーターボートで帰ってしまう・・・。
名画座に行くと、
たいていは、男性客が殆どで、
女性はちらほらな感じなのだが、
この映画の回は違った。
今まで見た事がないくらい、
女性が多い。
ちょっと戸惑ったくらい。
もしかして、それって、
皆さん沢田さんが目的なんだろうか。
きっと、そうなんだよね。
凄いなぁ、
現在は64歳で、
すっかり太ったおじさんといった風情の沢田さんだけれど、
昔からの熱狂的なファンは、
彼を愛する気持ちは変わっていないのだろうし、
それから、結構若い女性も来ていた。
同じ世代でなくても、
私が川口浩様を好きになったのと同じように、
新しいファンがいるのかもしれない。
この映画は、
ストーリーがあるようでないような、
ちょっと変わった内容。
ドキュメンタリーのようでもあるし、
でも、全部がそうというわけでもないし。
ウィキペディアによると、
絶大な人気を誇っていた沢田研二の
初主演映画で、
虚像と実像をまぜたような、とある。
また、王子様的存在だったジュリーのイメージを、
大人の男へと変えた内容みたいな事も書いてある。
たしかに、中山麻里とのベッドシーンなども、
かなり激しい。
当時のファンはきっとショックだったんじゃないかなーと
勝手に想像する。
ジュリーはなんだか虚無的で、
スターではあるけれども、
風の吹くまま生きているといった様子を見せる。
それが当時の「カッコいい」という事だったのかもしれない。
樹木希林さんが、
食堂のおばちゃん役で出ているのが笑える。
樹木さんは、
ドラマ「寺内貫太郎一家」で、
ポスターの前で「ジュリ~」と身悶えしていたんだよね。
調べてみたら、
この映画とあのドラマは、
同じ1974年の作品だ。
当時、劇場でこの映画を観た人は、
笑ったに違いない。
評価 ★★★☆☆
長年気になってたので今回観たんでやすが
あっし的には正直がっかり・・・でやした(◎o◎:
by ぼんぼちぼちぼち (2013-03-19 20:24)
ぼんぼちぼちぼちさん
コメントありがとうございます。
私も、、めちゃくちゃ面白いという映画ではなかったです。
ジュリーが何をしたいのかもよく分からないし・・・。
by 青山実花 (2013-03-19 22:28)