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「レインメーカー」 [映画]

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〔1997年/アメリカ〕


法律学校を卒業したての若き弁護士・マット・デイモンは、
不良弁護士・ミッキー・ロークの事務所に雇われる。


ロークの事務所で働くダニー・デヴィートは、
狡猾だが、憎めない男で、
理想に燃えるデイモンに、
弁護士の仕事の現実を教える。


デイモンは、学生時代に関わった案件を
そのまま担当する。
ある家族の息子が白血病を発症したのだが、
保険会社が難癖をつけ、
支払いを拒否しているのだ。


調べが進むにつれ、
保険会社の悪徳商法が分かってくる。
なんとか裁判に勝ちたい、
デイモンは懸命だ。


そんな彼にも、新しい出会いがある。
夫に酷い暴力を振るわれている若妻・クレア・デインズを
助ける事になったのだ。
次第に惹かれてゆく2人。
しかし、凶暴な夫がデインズと離婚するのは難しそうだ。


保険会社相手の裁判が始まった。
慣れない初めての現場に緊張するデイモン。
果たして彼は結果を出せるのか。
そして、デインズとの恋の行方は・・・。





ジョン・グリシャム原作、
コッポラ監督の裁判物。


裁判物の映画は、大抵外れが無いし、
殆どの作品は、
ラスト近くに“隠し玉”とも言えるような、
新事実が明らかになり、
陪審員が驚く顔を見るのが楽しい。


「勝つ」か「負けるか」のどちらか一つなのもいい。
まぁ、この映画は、
結論が出た後に、
また一つオチがあるんだけれど。


マット・デイモンがまだ若く、
初々しい。
実生活でもハーバード大という(中退らしいけど)先入観のせいで、
弁護士という役も、
とても合っているように思える。
経歴に左右されやすい女(笑)。


これは法廷物であると同時に、
弁護士になりたての若者の、
成長物語ともいえる。
理想と現実とは、まるで違っていたけれど、
それでも初めての裁判を必死にこなすデイモンが、
段々図太くなっていくのがいい。


それから、彼をずっとサポートしてくれる、
ダニー・デヴィートの存在を抜きにして、
この映画は語れない。
物凄くいいんだな、彼が。
時にずる賢く、
時に真面目に、
デイモンを助けてくれる。
彼がいなかったらデイモンは、
あそこまで頑張れなかっただろうと思う。


保険会社側の弁護士役、ジョン・ボイトが憎らしくて。
デイモンが出してきた証拠を、
次々難癖つける。
敵なんだから当たり前だけど、
いかにも大企業側の弁護士という感じだった。


ミッキー・ロークは、
まだこの頃は、
ルックスを保っていたのね(笑)。
いつから今のようになってしまったんだろう。
出番は少ないけど、いかにもな不良弁護士という感じだった。


評価 ★★★★☆

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