「クリスマスに雪はふるの?」 [映画]
〔1996年/フランス〕
南フランスのある農家。
お母さん(ドミニク・レイモン)は7人の子供を育てながら、
農業をしている。
子供たちは、今は夏休みで、
お母さんの畑仕事を手伝う。
お父さんがやって来ると、
なぜかお母さんを誘い、
二階へ行ってしまう。
それにお父さんは、お母さんに、なんだか冷たい。
お父さんは夜になると帰ってゆく。
彼には本妻と子供が待っているのだ。
時は過ぎ、
クリスマスの夜になる。
お母さんはある決心をする・・・。
ジャケットに子供の写真が使われているから、
何か可愛い映画なのかと思ったけれど、
子供たちの父親の在りようが、
どうにも好きになれずに、終わってしまった。
男は、お母さんに冷たく、
彼女の事も、子供たちの事も、
農家の労働力としか思っていない。
百歩譲って、それを許すとしても、
許せないのは、
年頃になった実の娘に手を出そうとした所。
最悪。
お母さんも、それを知って、
男への熱は完全に冷めてしまう。
お母さんが自分の昔話をする場面がある。
自分にはちゃんと両親がいたけれど、
戦争で亡くしてしまった。
その後、お父さんと出会ったのだ、と。
妻のある男との間に、
7人も子供を作るなんて、と思って観ていたけれど、
お母さんにはお母さんの、
どうしようもない運命があった。
悲しすぎる。
子供たちが可愛いのが救い。
なんとか男から逃れて、
母子で暮らせないものかと、
そればかり考えてしまう。
評価 ★★★☆☆
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