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「レ・ミゼラブル」 [映画]

LESMISERABLES.jpg
〔2012年/イギリス〕


貧困ゆえ、妹の子供のパンを与えようと、
盗みを働いてしまった主人公・ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)。


19年の刑期を終え、仮出獄した彼だが、
どこへ行っても世間の目は冷たい。
そんな彼を、ある教会の神父が家に招き入れ、
食事と寝床を提供する。
しかし、心身共に疲れて切っていたバルジャンは、
教会の銀の食器を盗み、逃走する。


翌日、警官に連れてこられた彼に、
神父は言った。
「その食器は私が彼にあげたものです。
 そうそう、一番高価な銀の燭台を忘れていきましたね」と、
さらに彼に、それを与えた。


神父の心に打たれたバルジャンは改心し、
努力を重ねた結果、数年後、ある町の市長となっていた。
ところが、町に赴任してきた警察官・ジャベール(ラッセル・クロウ)は、
バルジャンが囚人だった事に気付き、
また、仮出所中は刑務所に戻らなくてはならないのに、
それを果たしていないバルジャンを捕まえようと躍起になる。


一方、自分の不手際から、
経営する工場の女工・ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)を
解雇に追いやってしまったバルジャンは、
ファンテーヌの娘コゼットを助けてほしいと懇願され、
約束を果たす為、コゼットを迎えに行くが・・・。。





昨日、この映画を観たら、
夜中に夢に出てきた。
そんなことはあんまりない。
そんなに影響受けたんだろうか(笑)。


ここで「レ・ミゼラブル」のレビューを書くのは、
今年、3度目。
それだけ何度も映画化されている、
素晴らしい物語なのだろう。


確かに、過去の出来事が、
未来に大きな影響を及ぼしているという点で、
物語にうねりが生まれているし、
「人間は変われるんだ」という人生訓としても、
分かりやすい。


今回、劇場公開されたこの作品は、
今まで観た過去の作品と違い、ミュージカル仕立て。
ヒュー・ジャックマンも、
ラッセル・クロウも、
アン・ハサウェイも、
アマンダ・セイフライドも、
想像していた以上に歌が上手く、
心に入り込んでくる。


何かで読んだけれど、
たいていのミュージカル映画は、
事前に歌を吹き込んで、
現場は口パクなところを、
この作品は、演技をしながら実際に歌っているそうだ。
どおりで臨場感がある。


3作品を観て、
なぜか私は毎回、ジャベールの気持ちが気になるのだけれど、
この映画で、やっと彼の気持ちが分かった気がした。
観客に、そう仕向けるように演出しているからかもしれないけれど、
最後に、彼はジャン・バルジャンの心に触れたのね。
いや、今までも、気付いてはいたんだろうけど、
気付かぬフリをして生きてきたんだろうけど、
もうどうしようもなく、彼の心に触れた。


そして、ジャン・バルジャンが神父の心に触れた時とは違う方法で、
自分をああいった方向に向けた。
やっぱり考えさせられる。


これって、イギリス映画なのね。
家に帰って調べるまで、
てっきりハリウッド映画だと思っていた。
メインの2人、
ヒュー・ジャックマンとラッセル・クロウが、
オーストラリア出身というのは、
偶然なんだろうけど、面白いと思ったな。
イギリスとオーストラリアの関係といえば、
最近は、あの最悪の「電話事件」を思い出すけれど、
国と国って、やっぱりどこかで繋がってる。
どんな国同士でも、良い関係が築ければいいのだけれど。


「夢やぶれて」を聞くと、
どうしても、スーザン・ボイルさんが浮かんできてしまうのは、
仕方がない事か(笑)。
でも、どうでもいいけど、
私は、彼女が最初に出てきたあの番組が大好きで、
ネットで時々観てしまう。
彼女が歌い始めた時の、
審査員や、お客さんの驚く顔が可笑しくて。


評価 ★★★☆☆

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コメント 10

原みつる

アタシσ( ̄  ̄〃)が観るような映画ではないですよね^^;
難しそうですけど?そんなことありませんか?

Merry Christmasv(≧∇≦)v
素敵な夜を~~^^
by 原みつる (2012-12-25 19:15) 

don

こんばんは~
スーザンボイルの動画は何回か見ましたが、
そんなにいうほど、うまくないような気がするのは、
ぼくだけでしょうか^^;
by don (2012-12-25 23:11) 

青山実花

原みつるさん
コメントありがとうございます。

そ、そんな事ないですよぉ。
ホラーでこそないですが、
ジャベールにしつこく追いかけられるジャン・バルジャンの様子は、
ちょっとサスペンスの要素もあるし、
楽しめると思います。

こちらこそ、メリークリスマス♪
今日が終わると、
お正月まで一直線ですね~。

by 青山実花 (2012-12-25 23:47) 

青山実花

donさん
コメントありがとうございます。

実は私もさっき、スーザンさんの動画を
また見てみたのですが、
「あれ?前ほど上手いと感じない」と思いました(笑)。
最初の、彼女のルックスと声のギャップが全てだったのでしょうか。

なんか、彼女の歌より、
会場の雰囲気が好きで、
たまに思い出したように見てしまいます。

by 青山実花 (2012-12-25 23:52) 

コザック

こんばんは
真近で観る歌と表情は本当にすばらしかったですね。
すべてが伝わってくる気がしてめっちゃ感情入ってきました。
劇場で観たい作品ですね(^^)
by コザック (2012-12-26 00:09) 

yonta*

子どもの頃、テレビで「レ・ミゼラブル」を観た時、
(映画だったのか、海外のドラマだったのかまったくわからないのですが)
私もこのしつこいおまわりさん(ジャベール)は、
何かバルジャンに個人的恨みでもあるのかな、と思いました。
他にも脱獄してるとか、追うべき人はいるだろうに(笑)って。

この作品は、ジャベールやファンテーヌ、エポニーヌの、
苦しかったり、つらかったり、せつない気持ちが丁寧に描かれていて
私でもわかりやすくて、感情移入できた気がします。

ジャン・バルジャンは、ごつい人っていう
イメージがあるので(すごく勝手なイメージかも、ですが)
ラッセル・クロウがバルジャンでもいけたんじゃないかって
ちょっと思いました。
by yonta* (2012-12-27 01:07) 

su-nya

このキャスティングを見たとき、
なんだかラッセル・クロウとヒュー・ジャックマン、
逆の役が良かったんじゃないか?と思ったのですが、

きっと観たらまた意見が変わるのかもしれませんね。

私はラッセル・クロウの苦虫つぶしたいや、苦みばしった
感じが好きです。(^O^)
by su-nya (2012-12-27 06:22) 

青山実花

コザックさん
コメントありがとうございます。

これが舞台だったら、
かぶりつきで観ているような感じなのでしょうか(笑)。
出演されている皆さん全員の歌や演技に、
感情がこもっていましたね。
私も一度は舞台を観てみたいです。
by 青山実花 (2012-12-27 14:47) 

青山実花

yonta*さん
コメントありがとうございます。

ジャン・バルジャンとジャベールの関係は、
もう、運命としか言いようのない縁(えにし)なのでしょうね。
たしかに現実でも、
スポーツ選手などで、そういった関係ってありますよね。
年齢や実力が拮抗していて、
勝ったり負けたり。

たとえば、本来、悪役でないはずのジャベールが、
なんとなく悪人に見え、
法を守らなかった(出頭しなかった)ジャン・バルジャンが、
善人に見えるなど、
人間の在り方は一つじゃないんだと思わされる作品ですね。
全員が完全でないのが良いのかもしれません。

私も思いました。
ジャン・バルジャンってもっと強面のイメージ。
ヒュー・ジャックマンは綺麗すぎかな(笑)。

by 青山実花 (2012-12-27 14:55) 

青山実花

su-nyaさん
コメントありがとうございます。

ジャン・バルジャンは、
その怪力をジャベールに知られて、
正体を気付かれてしまったくらいですから、
イメージとしては、ラッセル・クロウの方が近いですね。
ヒュー・ジャックマンじゃ華奢すぎかな。

私もラッセル・クロウ、好きです♪
暴れん坊の噂には事欠かない彼ですが、
俳優ですので、あまりに聖人君子じゃ面白くありません。
(そういう人はそういう人で好きですが)
これからもますます暴れん坊っぷりを発揮してほしいものです(笑)。

by 青山実花 (2012-12-27 15:02) 

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