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「悪名無敵」 [映画]

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〔1965年/日本〕


朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)は、
街で家出娘・君子(大杉育美)を拾うが、
君子は、朝吉たちより見てくれのいい、
ポン引き・常公(千波丈太郎)に付いていってしまう。


しかし、常公が君子に斡旋したのは売春バーで、
君子はショックを隠し切れず、後悔するばかり。


それを知った朝吉と清次は、
君子、そしてベテランホステス朱美(八千草薫)を助ける為、
客としてバーに行き、
4人で旅館に入ったフリをして、
逃げ出そうとする。


ところが清次一人が逃げ遅れてしまい、
朝吉は、君子と朱美、そして常公を連れて、
北陸の温泉場に行く。


君子を実家に帰し、
常公と朱美に所帯を持たせた朝吉は、
温泉宿に1人逗留するが、
同じく1人で旅をしているらしい、
謎めいた女・百合子(藤村志保)と懇意になる。


一方、ヤクザたちは、
血眼になって、朝吉や、逃げた女たちを追っていた。
彼らの運命は。
そして百合子の正体は・・・。





シリーズ11作目。


話は相も変わらずワンパターン(笑)。
困った人間を見ると、
放っておけない朝吉の性格が、
ここでも如何なく発揮される。


けれど、この話の場合、
家出少女などはいくら救っても救っても、
毎日、似たような少女が田舎から出てくるわけで、
あまり意味がないというか、
キリがないように思われた。


それから、これも相変わらず、
世界には人間が数人しかいないのかと思われるような、
偶然の出会いがある(笑)。
シリーズも続いてゆくと、
段々、ストーリー作りが苦しくなってゆくのね(笑)。


まだとても若かった八千草薫さんが、売春バーの、
ベテランホステス役というのが、
似合わないやら、可笑しいやら。
今の八千草さんのイメージが強いからだろうが、
彼女がいくら蓮っ葉な物言いをしても、
そうは見えないのがご愛嬌(笑)。


いつもの事ながら、朝吉はモテまくる。
清次と一緒にいても、
女たちは、みんな朝吉の方に惚れてしまう。


パッと見たら、清次の方が絶対的にハンサムなのだけれど、
あのヘラヘラとした、軽薄な様子が、
女たちには我慢がならないようで、
ずんぐりでも、
男気のある朝吉の方に惹かれるらしい。


まぁ、分からなくもない。
どんなにカッコつけたって、
男は最終的には中身だものね。


評価 ★★★☆☆

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さきしなのてるりん

こうやって紹介してもらうと面白そうだなと思うんですが、昔は寅さん、山田洋二作品以外ほとんど映画を見なかった。質のいい娯楽映画観たいです。
by さきしなのてるりん (2012-10-18 12:36) 

青山実花

さきしなのてるりんさん
コメントありがとうございます。

私も寅さん、大好きですよ♪

映画は、観てみないと、
良いか悪いか分からない所が、ある種の醍醐味ですよね。
体調は、その時の心の状態にも左右されますし。
今は良い作品が沢山DVDになっていますし、
以前よりずっと楽しめるのではないでしょうか。
by 青山実花 (2012-10-19 20:16) 

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