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「昼下りの決斗」 [映画]

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〔1962年/アメリカ〕


ジョエル・マクリーは、
年を取ったが、
まだまだ腕は衰えていない、元保安官。


彼は、金鉱で掘り当てられた金塊を運ぶ仕事を請け負う。
ある町で、旧友・ランドルフ・スコットに出会った彼は、
スコットに、相棒として一緒に金を運ばないかと持ち掛ける。
金を運ぶ仕事は危険極まりなく、
助手が必要なのだ。


スコットは、自分の若い舎弟・ロナルド・スターも一緒にと、
連れてくる。
実はスコットは、スターと共謀して、
金塊を自分の物にしようと企んでいるのだ。
かくして3人の旅が始まる。


途中、一晩の寝床を求めて立ち寄った牧場では、
主の娘・マリエット・ハートレイが、
父に束縛され、辛い日々を送っていた。
そんなハートレイに、スターは惚れてしまう。


翌日、3人が出発した直後、
ハートレイが追いかけてきた。
金鉱で働いている、
自分にプロポーズしてくれた男・ジェームズ・ドルーリーの所に
行きたい。
一緒に連れていってくれ、と言うのだ。


4人は金鉱に到着し、ハートレイとドルーリーは再会するが、
野卑で荒くれ者のドルーリーと、
ドルーリーの兄弟たちは、
ハートレイを、自分たち共有の花嫁と考えていた。
ハートレイを助けたマクリーたちに、
ドルーリーたちの怒りが爆発する・・・。





腕の立つ、元保安官が金塊を運ぶ話と知って、
凶暴な山賊が現れて、
金塊を奪い合う話かと思っていたら、
何のことはない、
仲間割れと、女がらみの揉め事のお話しであった(笑)。


マリエット・ハートレイの登場シーンが笑える。
彼女は、自分の牧場にジョエル・マクリーたちがやって来るのが見えると、
なぜか突然、おめかしして、
慌ててピンクのドレスに着替える。
いくらお客が珍しいからといっても、
その様子があまりにもあからさま(笑)。


そんな娘に、父は「着替えなさい」と命令する。
父がハートレイを束縛して、彼女が辛いのは分かるけれど、
父親にしたら、
娘が、見知らぬ男に媚を売るような様子を見るのは、
気持ちのいいものではないだろう。
父は、日頃から、
「お前は男を見る目がない」と言っているようだし。


そして、そんな父の見立ては間違っていなかった。
ハートレイが惚れたというジェームズ・ドルーリーは、
最悪の男で、
とてもじゃないが、
女の人生を預けられるような奴ではなかった。
親の言う事は聞くものだね(笑)。


で、結局、マクリーたちとドルーリーたちは、
要らぬ争いをする事になる。
ハートレイさえ同行しなかったら、
する事のなかった争いを。
でも、ハートレイは、
「私のせいで、ごめんなさい」と言うわけでもなく。
あんなに嫌がっていた、父の所に帰りたいと。
変なの。


けれど、この映画、
世間ではとても評価が高い。
きっと、男目線と女目線は違うのね(笑)。


評価 ★★★☆☆

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don

男を見る目がない・・・。
こればっかりはねぇ。本能的な部分だし。

そういえば僕も、「女難の相がある」と、
言われたことがあります。なんとなく人を見る目がありそうな、
新地のクラブのママさんに^^;
by don (2012-10-06 15:16) 

青山実花

donさん
コメントありがとうございます。

そうなんですよね、
「だめんず・うぉ~か~」という言葉があるくらい、
似たような駄目男を渡り歩く女っていますよね。
もうこれは、好みの問題で、
治す事は無理なのだと思います。


「女難の相」ですか。
ごめんなさい、
笑ってはいけないけれど、笑ってしまいました。
男運が悪いって、なんだかシャレにならないのに、
女運が悪いって、なぜコントみたいな気分になってしまうのでしょう。
不思議なものです(笑)。

by 青山実花 (2012-10-06 19:34) 

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