「スルース」 [映画]
〔2007年/アメリカ〕
人気作家・マイケル・ケインの豪邸に、
ジュード・ロウが訪ねてくる。
2人の会話から、
ロウがなぜケインの家に来たのかが分かってくる。
ロウは、ケインの別居している若い妻と恋愛関係にあり、
ケインに離婚を迫りに来たらしい。
ケインはそこで一つの提案をする。
ロウに、金庫に入っている宝石を盗めと。
盗んだ宝石と妻はロウにくれてやる。
自分には保険金が入る。
それで万事丸く納まると言うのだ。
ロウはケインの指示に従いながら、
宝石を手にするが、
その時、ケインはロウを銃で撃つ。
数日後、刑事がやって来た。
行方不明の男を捜していると言いながら、
家に入った刑事は、
血のついた絨毯や服を発見する。
絶対絶命のケイン。
しかし、物語はその後も続く・・・。
舞台劇の映画化だそうで、
全てのお話はマイケル・ケインの豪邸内で起こり、
話の進行は、
ケインとジュード・ロウの緊迫した会話だけで進んでゆく。
2人の演技対決が見もの。
ベテランのケインが上手いのは分かっていたけれど、
ロウも負けてはいない。
人妻と付き合う、売れない俳優という役が、
実に上手い。
めちゃくちゃ美しいが、
どこか品が無く、
人妻の夫に離婚を迫るなど、
まるで、経験あり?と言いたくなるような(笑)、
その演技に見入ってしまう。
マイケル・ケインの、
年老いてはいるが、
どこか狂気を秘めたような表情もいい。
次の瞬間、何をしでかすか分からない感じが(笑)。
この映画は、72年の「探偵スルース」のリメイクだそうで、
当時ケインが演じていた若い役が、ロウにシフトしたらしい(笑)。
この2人って、何か共通するものがあるのだろうか、
66年にケインが主役を演じた「アルフィー」が04年にリメイクされた時も、
同じ役をロウが演じている。
2人ともイギリス人で、ハンサム。
私は両方大好きだ(笑)。
オチが今一つ面白くないのが難点。
「探偵スルース」の方が評価も高く、
面白そうだ。
ソフトを探して、観てみたい。
評価 ★★★☆☆
コメント 0