「地底探険」 [映画]
〔1959年/アメリカ〕
19世紀末、地質学者・リンデンブロック教授(ジェームズ・メイソン)は、
男爵の位を授けられ、
その祝いに、教え子アレック(パット・ブーン)から、
珍しい溶岩を贈られる。
それを溶解してみると、
なんと、中から地底への道が標されたおもりが出てくる。
教授とアレックは、
スウェーデンの高名な地質学者・ゲタボルグを訪ねるが、
なぜかゲタボルグは毒殺された後だった。
教授とアレックとゲタボルグの未亡人・カーラ(アールン・ダール)、
そしてアイスランド人の助手・ハンスの4人は、
地底を探検する事にする。
噴火口から地底へ下りてゆく一行に、
様々な困難な出来事が起こる・・・。
ジュール・ヴェルヌの小説・「地底旅行」の映画化。
最近の映画、「センター・オブ・ジ・アース」の、
オリジナルでもある。
(私は「センター~」は未見だけれど)。
「地底に、もう一つの世界がある」
なんともワクワクするような話だし、
映画も、なんだか可愛い。
地底は、いかにもな作り物のセットなのだけれど、
でも、想像力を膨らませるには十分だ。
俳優さんたちも、
そんなセットの中で、
一生懸命に演技しているように見えた。
地底を進んでゆく一行は、
様々な困難に出会う。
大水が出たり、
岩が崩れたり、
巨大なとかげに襲われかけたり、と。
まるで「インディ・ジョーンズ」の古い版といった趣。
今ある冒険映画は、
こういった古い時代の映画の流れを
引き継いでいるんだろうなぁと思うと、
それだけで感慨深い。
巨大とかげは、作り物ではないようで、
それだけホッとした。
とかげが着ぐるみじゃ、興醒めだものね(笑)。
人間との合成映像も、
上手くできていたと思う。
リアルタイムで観ていたら、
もっとドキドキできたかも。
地底に、もう一つの海があったというのもいい。
映像が綺麗。
当然、空は無いわけで、
なんというか、
ドームの中に人工の海を作った、
そんな感じ。
ただ、一つ難が。
冒険を始めるまでが、とっても長くて(笑)。
最初の1時間は、
地上での、あーだこーだした場面で眠くなる。
「説明はいいから、早く出掛けてよ」、と言いたくなる(笑)。
評価 ★★★☆☆
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