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「嵐が丘」 [映画]

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〔1992年/イギリス〕


イギリスのヨークシャー地方。
嵐が丘と呼ばれる屋敷には、
主のアンショー、息子のヒンドリー、娘のキャシーが
暮らしている。


ある日、街から帰ったアンショーは、
ジプシーの少年を連れていた。
ヒースクリフと名付けられたその子は、
ヒンドリーたちと同等に育てられるが、
アンショーが死んだ途端、
ヒンドリーから下男になるように言い渡される。


大人になったヒースクリフ(レイフ・ファインズ)とキャシー(ジュリエット・ビノシュ)は、
幼い頃からの、変わらぬ愛を貫くが、
キャシーは、金持ちの隣家・リントン家の長男・エドガーから、
プロポーズされる。
自分の立場を悲観したヒースクリフは、姿を消す。


2年後、エドガーとキャシーの新婚の家に、
ヒースクリフがやって来る。
ヒースクリフは、嵐が丘の屋敷を買い取り、
ヒンドリーの借金の肩代わりをするくらい金持ちになって、
戻ってきたのだ。


ヒースクリフは復讐を開始する。
エドガーの妹を誘惑し結婚、
ヒンドリーの息子を下男として扱う。
かつて、自分がされた事を仕返すように。


さらに、18年後、
キャシーの娘と自分の息子を無理矢理結婚させ、
リントン家の財産を全て手に入れる事に成功し・・・。





先日見た、1939年・ローレンス・オリヴィエ版「嵐が丘」を観て、
ストーリーを把握したつもりになっていたが、
甘かったようだ(笑)。


オリヴィエ版は、
ヒースクリフの復讐が、キャシーの代までで終わっている。
「激しい復讐心というのが、今一つ伝わってこない」
と書いたけれど、それは当然かもしれない。
復讐は、彼らの子供の代にまで、及んでいたという事なのね。


ヒースクリフ、執念深すぎ(笑)。
しかも、自分の息子まで利用している。
まぁ、息子も、憎いリントン家の血を半分引いているわけだから、
可愛いとも思わなかったんだろうけど。


そんなこんなで、
観ているこちらは、混乱する。
あの子とあの子は従兄弟で、
あの子の親はあの人で・・・
と、家系図がほしいくらい(笑)。
小学生の時、よく理解できなかったのは、
仕方ないのかもしれない。
(読解力の無さは棚に上げているが(笑))


最近の映画なので、
オリヴィエ版より、ヒースクリフとキャシーが
愛し合う場面が分かりやすく、
私には、こちらの方が感情移入しやすかった。


レイフ・ファインズのヒースクリフ役がピッタリで。
冷酷な瞳に、
大きな体。
金持ちになって戻ってきてからは、
一度も心から笑った事のないような、
他人を嘲るような顔。
怖いくらいハマってた。


評価 ★★★☆☆

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レモン

真剣に向き合わないと わからなくなりそうな映画ですね。

執念深く復讐しても、お金持ちになっても、
ちっとも幸せになれないんですよね。

ところで、実花さんは、「ホラー」はお嫌いですか?


by レモン (2012-07-25 10:45) 

青山実花

レモンさん
コメントありがとうございます。

出てくる人たちはそれほど多くはないのですが、
血縁関係が多く、混乱するんです。

復讐は人を幸せにはしませんね。
ヒースクリフも、自分が幸せになる方法を
模索した方が良かったのでは。

ホラーは、程度にもよりますが、
時々観ます。
特に好きなのは、
「エクソシスト」と「ローズマリーの赤ちゃん」。
レモンさんが書かれていた「キャリー」も好きですよ。


by 青山実花 (2012-07-25 14:02) 

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