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「続 新悪名」 [映画]

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〔1962年/日本〕


闇市がなくなり、
仕事を失った朝吉(勝新太郎)は、
親方から酷い目に遭わされている、
靴磨きの少女・ひろみ(赤城まり)を助ける。


追い払っても追い払っても付いてくるひろみを、
朝吉は仕方なく、自分の宿に連れ帰る。


宿には偶然、旧知のオカマ・おぎん(茶川一郎)が逗留していた。
おぎんは、旅回りの劇団で女形をしており、
美しい女座長・五月淳子を紹介される。


五月は、公演が明日に迫っているというのに、
地元の劇場の館長・玉島(遠藤辰雄)から許可が下りず、
困り果てていた。
話を聞いた朝吉は、玉島の事務所に乗り込む。


すると、事務所で用心棒をしている清次(田宮二郎)と
偶然再会する。
朝吉の交渉で、公演は無事行われ、
また、劇に子役として出演したひろみの、
歌の上手さに目をつけた清次は、
ひろみをのど自慢大会に出場させて、
賞金を狙おうと、画策する。


ところが、興行を仕切っていた大磯(杉田康)に、
金を持ち逃げされてしまい・・・。





シリーズ4作目。


物語は一応、前作から続いてはいるが、
続編というほどではないので、
これだけ単品で観たとしても、
それほど違和感はない気がする。


朝吉が面倒を見る、
旅回りの劇団というのも、
初めての登場だし、
子役がこれほどメインで活躍するのも初めてだ。


この、ひろみを演じる赤城まりという少女、
なんとも、おませで、大人顔負けのセリフを言う。
その様子や歌声は、
子供の頃の美空ひばりといった風情。
しかし、検索してみても、
この映画しか出ていないようだから、
これきりだったのだろうか。


オカマのおぎんも大好き。
おぎんは朝吉に惚れていて、
とっても可愛い。
朝吉は、もちろんおぎんとどうこうなりはしないが、
特に差別なく、彼と接する。
朝吉のそういう所が、人々から愛される所以であろう。


この先のシリーズはどうなっていくのだろう。
こんな風に、
続きでありながら、
一話完結みたいな感じなんだろうか。
それはそれで、結構面白いけれど。


評価 ★★★☆☆

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