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「君への誓い」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


チャニング・テイタムとレイチェル・マクアダムスは、
結婚したての仲良しカップル。
テイタムは、小さな音楽スタジオを経営し、
マクアダムスは、芸術家としてオブジェ作りに余念がない。


ところがある夜、
2人の乗った車が、トラックに追突され、
頭を強打したマクアダムスは、
過去4年間の記憶を無くしてしまう。


当然、テイタムとの出会いから、結婚までの記憶もなく、
テイタムを見る目は、完全に他人。
そこに、彼女と絶縁状態にあった、
マクアダムスの両親が現れ、
彼女を連れて帰ろうとする。


それを断り、なんとか彼女を
自分たちの家に連れ帰ったテイタムだが、
関係はギクシャクするばかり。
さらに、マクアダムスの実家に行ったテイタムは、
彼女が聞かされていた以上に、
金持ちのお嬢様だった事に軽いショックを受ける。


紆余曲折の末、
テイタムはある事を思い付く。
無理に記憶を取り戻すのではなく、
2人はまた出会い直したと思えばいいのだと・・・。





恋は、「するもの」ではなく「落ちる」もの。
この映画を観ながら、
その言葉を思い出した。


一目惚れであっても、友達から恋人に変わる瞬間であっても、
恋は、しようと思って出来るものではなく、
押さえても押さえきれない気持ちが湧き上がってくるもの。
そして、そうなるには、
その時のシチュエーションや、
2人が置かれている状況が揃っているという、
条件が必要だとも思う。


つまり、同じ2人であっても、
記憶を無くしてしまったら、
また同じ相手に恋をするとは限らないという事だ。


マクアダムスは、テイタムがどんなに2人が愛し合っていたと言っても、
それを信じる事ができず、「証拠がない」とまで言い、
観ているこちらは、ハラハラしてしまう。
もちろん、こんなデジタル時代、
証拠はいくつか出てくるわけだけれど。


途中、あまりに2人が噛み合わないものだから、
私だったら投げ出しちゃうかも、と思ったりもする。
記憶が戻らない相手に、
愛を強要するのは、無理だものね。


マクアダムスの父親を、
サム・ニールが演じているのだけれど、
何かを隠している、嫌な親父であった。


マクアダムスが、親と絶縁した記憶が無いのをいい事に、
何事もなかったように、家に連れ帰ろうとするんだな。
そして、以前のように彼女を法律学校に入れ、
自分の思う通りの娘に仕立てようとする。


あー、やだやだ。
親と絶縁するなんて、
余程の事情があるはずなのに。
案の定、あとから絶縁の理由が分かるんだけど、
でも、彼女が親から離れたのは、
その理由一つだけじゃないと思うなぁ。
幼い頃からの積み重ねってやつでしょうね。


これは実話だそうで、
本物の2人が、その後どうなったのかが、
写真とテロップで流れる。
ここにはもちろん書かないけれど。


評価 ★★★☆☆

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コメント 4

のむら

これ観たんですが、ちょっとすごいですよね、現実感が。
同じくハラハラしたのですが、終わったあとは、脳のしくみについて考えこんでしまいました。脳ってフシギです。
デートで観にきたカップル、楽しめてればいいけれど・・。



by のむら (2012-06-07 23:48) 

青山実花

のむらさん
コメントありがとうございます。

本当に人間の脳とは不思議なものだと、
私も思いました。
もしかしたら、自分が大切にしている思い出も、
危うい状態でそこにあるのかと思うと、
ちょっと悲しいですね。

カップルで観た方は、
「こんな事で自分は忘れられてしまうのか」と
気まずくなったら可哀相ですね。
あ、でもでも、
「たとえ記憶をなくしても、また必ずあなたを愛すわ」と、
イチャイチャ度が増すという可能性もあります(笑)。

by 青山実花 (2012-06-09 07:47) 

don

記憶を無くすことに憧れます(笑)
とくに喧嘩ばかりしてる二人なら、やりなおせることが
できそうですから^^
by don (2012-06-09 14:48) 

青山実花

donさん
コメントありがとうございます。

確かに、
喧嘩って、記憶に因る所が大きいかもしれませんね。
(特に女の場合(笑))。
「あの時、ああ言ったこう言った」って。
それを全部忘れてしまったら、
今より楽になれる気がします(笑)。

by 青山実花 (2012-06-09 18:36) 

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