SSブログ

「黒薔薇の館」 [映画]

kurobaranoyakata.jpg
〔1969年/日本〕


資産家・佐光喬平(小沢栄太郎)は、
別荘をサロンに改築し、
毎夜、パーティを開いている。


いつしか、サロンに正体不明の女・藤尾竜子(美輪明宏)が
出入りするようになる。
黒薔薇を持って歌う、美しく妖艶な竜子は、
その場に居る男たち全員を魅了し、
彼女目的で集まる。
しかし、どんなに迫られても、
彼女は上手くあしらい、いつの間にか帰ってゆく。


3夜連続で、
3人の男が、それぞれ、竜子を訪ねてくる。
かつて、竜子に惚れ抜いた男たちだったが、
竜子は冷たい。
ついには、殺人や自殺騒ぎまで起こる。


佐光は、そんな竜子の虜となり、
サロンを竜子に任せる。
竜子はますます美しく輝くが、
佐光の幸せも長くは続かなかった。


彼の息子で、放蕩者の亘(田村正和)が、
フラリと舞い戻ってきたのだ。
どうしようもなく惹かれあう、亘と竜子。
2人の運命はどうなるのか・・・。





美輪明宏さんが、とにかく綺麗。
男たちはみんな、そんな彼女に夢中。
男の中には、意地悪く、
フランス語で話し掛けるオヤジもいるが、
ちゃんとフランス語で返答し、
力で説き伏せようとする者には、
飾ってあった剣で撃退する。
語学も堪能なら、
剣術の心得もあるらしい(笑)。


しかも、彼女は、時間にめっちゃ正確。
夜の8時になると、扉を開けて入ってくる。
絶対に遅れない。
そんなに正確なら、
彼女に惚れている男たちは、
外で待っていた方が早いと思うのだが、
みんな、そうは考えないらしい(笑)。


竜子はいつも、
日本人と黒人のハーフの青年、
ジョージ(ジョー中山)を連れ歩いている。
竜子とジョージには、どういう利害関係があるのだろう。
って、こういう映画で、
そんな事を追究しちゃ駄目か(笑)。


夜な夜な人々が集まるサロンというものに、
行った事がないので(当たり前だ(笑))、
雰囲気は想像するだけだが、
キャラが濃くないと、
空気に負けてしまいそう。


田村正和の若さと美しさにも驚く。
あれじゃ、竜子にしたら、
小沢栄太郎より、田村に心が移るのは、
無理からぬ事であろう(笑)。


評価 ★★★☆☆

nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0