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「陸軍中野学校 開戦前夜」 [映画]

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〔1968年/日本〕


昭和16年。
日本とアメリカの交渉が決裂。
世界は戦争へ向かって動き出していた。


香港にいた陸軍中野学校出身のスパイ・椎名次郎(市川雷蔵)は、
磯村大尉(細川俊之)と協力し合い、
敵方の情報を盗み出す事に成功する。


一度は捕まり、
拷問を受けた椎名だったが、
磯村らに救出され、日本に戻る。


椎名の入手した情報に日本軍は驚愕する。
先日の御前会議で話し合われた内容が、
そのまま漏れていたのだ。
会議の出席者の中にスパイがいるとの疑いを持った椎名たちは、
調査に乗り出す。


日独伊と米英は一触即発、
第二次世界大戦勃発は時間の問題。
日本が真珠湾攻撃を決めた事を、
拷問を受けた磯村が喋ってしまう。


驚いた米英は、それを無線で連絡しようとするが、
椎名たちは何とか妨害する。
日米のスパイ合戦は、どう決着するのか・・・。





シリーズ5作目にして最終章。


真珠湾攻撃目前の物語で、
歴史的にも大変な出来事であるはずなのだが、
緊張感が感じられないのが残念。


そもそも、1作目の頃と、
方向性が変わってやしないか。


陸軍中野学校に入った人間は、
家族も捨て、戸籍も捨て、
全く別の人間としてスパイ活動だけに専念すると
教育されていたはずなのに、
椎名は、知り合った美しい女・一之瀬秋子(小山明子)に、
自分の立場を打ち明けちゃってる。


あんなに過酷な訓練を受けた椎名が、
女ごときにうつつを抜かすなんて、
1作目なら考えられない。


市川雷蔵と細川俊之が、
同じ画面にいるのがなんだか不思議だった。
市川雷蔵はずっと昔の人で、
細川俊之は今の人ってイメージだったから。
でも、調べてみると、2人は9歳しか違わない。
細川さんが亡くなったのが去年だと考えると、
雷蔵が早世したのは、本当に惜しい事だったと痛感する。


評価 ★★★☆☆

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