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「海猫」 [映画]

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〔2004年/日本〕


函館で暮らす、日本人とロシア人のハーフ・伊東美咲は、
信用金庫に勤務していたが、
隣村で昆布漁を生業としている佐藤浩市に見初められ、
結婚する。


昆布漁は夫婦が一組となって行われるのが習わしで、
長男の佐藤に嫁ぐという事は、
当然、伊東にもそれが求められ、
乗り物に酔いやすい伊東は、
不安を覚えながらも、必死に佐藤に従っていく。


佐藤には弟・仲村トオルがおり、
家を出て、工場で働いている。
仲村は、以前から伊東を知っていたと言い、
意味ありげな視線で彼女を見つめていた。


子供も生まれ、生活は軌道に乗ったように思えたが、
なぜか、夫婦は上手くいかなくなってしまう。
そんな時、伊東の支えになるのが仲村で・・・。





世間から酷評されている映画だと言われると、
逆に観てみたくなる作品がある。
(今、頭に浮かんだのは、「模倣犯」と「デビルマン」。
 いつか観てみたい)
そんなに酷いのか、
どんな風に酷いのかが、とっても気になる。


これもその一本だったわけだが、
やっと観られた。
ある意味、嬉しかった(笑)。


世間が駄目でも、自分は感動した作品だって沢山あるけれど、
これは突っ込みどころ満載。


伊東美咲の、兄から弟への心変わり、
これは許すとしよう。
だって、佐藤浩市ったら、
野卑で、女を性の捌け口くらいにしか思っていない。
伊東や、浮気相手とのベッドシーンも満載だけれど、
どれも綺麗じゃなくて、好きになれない。


佐藤は、自分は漁師の家の長男だって思いが
物凄く強いように描かれているけど、
だったらなんで、あんな腰の細い、
どう見ても、昆布漁なんか出来そうにもない、
伊東のような嫁をもらうかな。
もっとドスコイ体型の女が沢山いるだろうに。


そして、一番驚いたのは、
伊東の出産シーン!
佐藤は出掛けてしまって不在なんだけど、
義弟の仲村トオルがいるのに、
部屋の襖は開けられたままで、
仲村は普通に出産の過程を見ているのよ。


いやはや、ビックリ(笑)。
いろんな出産シーンを観てきたけれど、
夫でも恋人でもない男(しかも義弟だから、余計に生々しい)に、
そんな状況を晒すのは初めて観た(笑)。
周囲に誰もいなくて、
どうしようもない状況だったのなら分かるけれど、
姑とお産婆さんがいるのだから、
仲村の出番はないはずだし。


襖を閉めない女たちも変だけど、
部屋から出て行こうとしない仲村はもっと変。
見たかったのか?(笑)


伊東にはチンピラ風情の弟がいるのだけれど、
この弟の接する時の伊東が、
ミョーに「女」で、気持ち悪い。
あんな風に演出する意味が全く分からない。


なんだか違和感だらけの映画。


評価 ★★☆☆☆

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水上耕助

酷評された映画を見たくなる気持ちは分かりますが……
デビルマンだけは止めておくべきかと。
ちなみに、私はあまりの酷さに10分くらいで見るの放棄しました。
(でも、なんてこと書くと却って見たくなっちゃうのかなあ(笑))
by 水上耕助 (2012-04-11 19:08) 

青山実花

水上耕助さん
コメントありがとうございます。

>私はあまりの酷さに10分くらいで見るの放棄しました。

うわー、これって、
私にとって最大の誘惑の言葉です(笑)。

水上さんを10分で呆れさせるって、
本当にどんな映画なのか、
ますます興味が湧いてきました。
(せっかくご進言いただいたのに、ごめんなさい(笑))
TSUTAYAの100円レンタルの日に借りてみます。

by 青山実花 (2012-04-12 13:47) 

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