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「ジュノーと孔雀」 [映画]

junotokujaku.jpg
〔1929年/イギリス〕


アイルランド、ダブリン。
中年女・ジュノー(サラ・オールグッド)は、
年中、「足が痛い、体調が悪い」と言い訳し、
働かないぐうたら夫を抱え、
貧しい日々。


夫婦には、美しい娘と、
紛争で片腕を失った息子がいる。
この息子は何か曰くがありそうだ。


ある日、一家の親類が亡くなり、
多額の遺産が転がり込んでくるという話を、
公証人のチャーリー・ベンサムが持ってくる。
舞い上がる夫婦。
彼らは、洋服をあつらえたり、
蓄音機を買ったりと、
遺産を当てにして、買い物三昧。


ところが、遺産は入らないとの噂が流れ始める。
さらに、娘はベンサムに妊娠させられた挙句に捨てられ、
息子は、拳銃を持った男たちに連れ去られたのち、
殺されてしまう。
何もかも失い、ガランとした家の中で、
神様に祈るジュノー・・・。





ヒッチコックの初期の作品だが、
何が言いたいのかさっぱり分からない。


元々、舞台劇だったようで、
登場人物たちは、
家の中と、
その近所くらいが行動範囲。
広がりもなく、退屈。


本当はもっと、政治的な話が絡んでいて、
長男がそれに関係しているようなのだが、
遺産の話とは関係がなく、
なんだかどうでもいい感じ。


劇中、ジュノーの家で、
家族や友人たちが歌を歌う場面があるのだが、
その歌詞が可笑しい。
「女房が浮気した」とか「亭主が殺された」とか、
そんな歌を、みんなが嬉しそうに、
年頃の娘まで一緒に、
普通に盛り上がって歌う(笑)。
アイルランドの民謡か何かなのだろうか。


この映画で得た教訓は、
「金をくれると言われても、完全に手にするまでは、
 その気になってはいけない」という事くらいかな(笑)。


評価 ★★☆☆☆

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