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「J・エドガー」 [映画]

JEDGAR.jpg
〔2011年/アメリカ〕


ジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は、
FBIを創設した男として名を馳せ、
50年間もトップに君臨してきた。


彼は回想録を作るべく、
部下を呼び、タイプライターを打たせながら、
自分の人生を語り出す。


1900年代、米国内の共産主義たちがテロ行為を繰り返す中、
打倒共産党を目的に新組織FBIが設立され、
その初代長官となったフーバー。


彼は有能な秘書・ギャンディ(ナオミ・ワッツ)と、
面接で選び、
その後死ぬまで良き“友人”として彼として共に生きた、
トルソン(アーミー・ハマー)との3人で、
FBIをより強固な組織へとのし上げてゆく・・・。





クリント・イーストウッド監督の最近の映画は、
結構ハマれるもの多かったが、
これは私には今一つかなぁ。


私が不勉強なのだろうが、
そもそも、J・エドガーって誰?という、
基本中の基本が分かっていない。
アメリカ人なら誰もが知っているのだろうか。
いや、日本人でも、知らないほうが変なのだろうか。


けれど、たとえ今まで知らなかった人物でも、
映画がとても面白くて、深い興味が湧けば、
帰ってからすぐにネットで調べ、
図書館でその人についての本を借りようと思うくらいの
行動力は持ち合わせているつもりだけれど、
特にそんな気にもなれなかった。


ただ、彼がとても能力のある人だというのは、
2つのエピソードで理解できた。


まずは図書館での蔵書の分類。
それまで、おそらくはめちゃくちゃに棚に置かれていたであろう本を、
タイトルや出版年で、すぐに探し出せる方法を考え付いたのが、
彼であるという。
映画館と同じくらい図書館が好きでたまらない私には、
その場面がとても感動で。
しかし、それまではどうやって本を探していたのかと、
そちらの方が気になってくる。
映画でも言っていたけれど、
「何日もかかる作業」だと。
気が遠くなりそうだ。


それから、指紋のデータをまとめる作業。
今は当然の事として警察などでしている事も、
この人が考え出したんだなぁと思うと、
やっぱり尊敬の目で見てしまう。
何でも初めに思い付くというのは凄い事だもの。


そして忘れちゃならないのが
フーバーとトルソンとの“関係”。
二人はゲイであり、一般の男同士とは違う情で結ばれていたと描かれている。
ベッドのシーンはないので、
そこまで露骨ではないが。


ある、世界的著名人の息子の誘拐事件を
劇中で扱っているのだが、
それがとても興味深くて、
そこだけ切り取って、映画を作ったら、
とても面白い物が出来そうな気がした。


評価 ★★★☆☆

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コメント 2

yonta*

フーバーのことはもちろん、あんな誘拐事件があったということも
全然知らなかったので、映画を観ながら、
「なんか何も知らずにすみません・・」
って気分になりました(苦笑)。

図書館のシーンは、驚きでした。
あれだけ大きな国で権力を保ち続けるには、あれくらいやらなければ
無理なのでしょうけれど、あんなに横暴でなんでもやってしまう感じだと、
すごいとは思っても、正直、とても魅力的な人物、とは言い難かったです。

by yonta* (2012-02-19 12:20) 

青山実花

yonta*さん

良かった。
フーバーを知らないのは私だけではないのですね。
誘拐事件も、犯人説には色々あるようですね。
フーバーが逮捕した男が、
絶対犯人だとは言えないような・・・。


私も、フーバーさんは大変な能力の持ち主だとは思いますが、
お世辞にも、素敵な人とは思いませんでした。
ディカプリオって、こういう映画が好きなのでしょうか。
「アビエイター」で演じたハワード・ヒューズという人の事も、
全く知らなかったので、観ていて退屈で仕方ありませんでした。
あんまり肩肘張らずに、
なんというかもっとゆったりとした映画に出ればいいのに。

by 青山実花 (2012-02-21 13:12) 

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