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「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」 [映画]

lifeofdavidgale.jpg
〔2003年/アメリカ〕


雑誌記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)は、
3日後に死刑執行を控えた囚人・デビッド・ゲイルから指名を受け、
ゲイルが収監されている刑務所に赴く。
多額の報酬で、
彼にインタビューし、それを綴るのが依頼内容だった。


ゲイルはビッツィーに自分の人生を語り始める。
元大学教授だった彼は、
同僚女性・コンスタンス(ローラ・リニー)をレイプした上、
殺害した罪で死刑判決を受けたのだ。
ゲイルも殺された女性も、
皮肉にも死刑廃止論者で、
熱心に活動するメンバー同士だった。


ゲイルは事件の前にも、彼にとって不利となる出来事があった。
成績の事で女子学生から逆恨みされた彼は、
その学生に嵌められ、
レイプと思われても仕方ないような状況で性行為に及び、
乱暴されたと訴えられ、
大学を追放されたのだ。


3日間に渡るゲイルへのインタビューを行ううちに、
ベッツィーは、彼の無罪を確信するようになる。
彼女はコンスタンスが殺されたという家で、
自ら事件と同じ状況を作り出し、検証する。


時間は残り少ない。
果たしてゲイルは無罪なのか・・・。





途中までは面白い。
事件の真相が明らかになるまでは。


死刑廃止を訴える方々の理由の一つに、
「冤罪の可能性」がよく挙げられる。
確かにそれを言われてしまうと、
反論する言葉が出ないが、
私はそれでも死刑を廃止にしろとは思えないし、言えない。


「冤罪の可能性」は別として、
本人が、「間違いなく自分が犯人です」と言っている場合や、
現行犯で捕まった場合、
そしてその犯罪が残虐性を極め、
犯人の更生が見込まれず、
犠牲者の遺族に多大なる苦痛を負わせ、
尚且つ、遺族が死刑を望んでいるとするなら、
それでもその犯人を「死刑にするな」とは、
心情的に私は言えない。


私の能力ではこれが限界。
死刑を廃止したくない理由はこれくらいしか書けないし、
考えに、矛盾や破綻があるかもしれないけれど、
これが精一杯。


もちろん、身近に死刑廃止論者がいたら、
その方の意見を真剣に聞くつもりはあるし、
聞けば、納得できる部分が出てくる可能性もないとは言えない。


ただ、この映画で描かれる死刑廃止論者の行動は、
私からすると、「そこまでするか?」と言いたくなるような内容で、
この映画のような事は、
私の狭い思考回路の人間には、
到底理解できない。


うーん、なんだか真面目になってしまった(笑)。
普通に犯罪物として楽しめばいいんだけどね。


評価 ★★★☆☆

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コメント 4

yonta*

死刑に対しての青山さんの考え方、わかります。
私もとても近い考えなので。
映画を観て、そのテーマであったり、ちょっとしたシーンや
セリフについて、延々と考えてしまうことありますよね。
そこから得意の妄想が始まることも少なくないです(笑)。

この映画、ケータイに録画して忘れていました(またか)。
確認したら残っていたので、今度観てみます。
by yonta* (2012-02-16 19:46) 

青山実花

yonta*さん

ありがとうございます。
難しい問題なので、
反対派と賛成派の意見は、
永遠に平行線なのでしょうね。

そうですね、特に重いテーマには考えさせられます。
生と死の話って難しい・・・。

ぜひご覧になって下さいね。
ケイト・ウィンスレットも中々良い演技を見せています。

by 青山実花 (2012-02-18 07:14) 

ETCマンツーマン英会話

こんにちは。映画観ました。死刑制度について考える良いきっかけとなりました。ブログを拝読して、以前から読もうと思っていてまだ読んでいなかった『弟を殺した彼と、僕。』という本を思い出しました。今度こそ手にとって読んでみたいと思います。
by ETCマンツーマン英会話 (2013-04-09 08:50) 

青山実花

ETCマンツーマン英会話さん
コメントありがとうございます。

死刑については、
考える所が多いですね。
子供が犠牲になる殺人と性犯罪は
絶対に許したくないという気持ちは、
おそらく生涯変わらないような気がします。

『弟を殺した彼と、僕。』
この本の事は初めて知りました。
私も図書館に予約を入れてみます。

by 青山実花 (2013-04-09 23:23) 

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