「イタリア的、恋愛マニュアル」 [映画]
〔2005年/イタリア〕
「第1章:めぐり逢って」
無職のパッとしない青年・トンマーゾは、
ある日、偶然出会ったジュリアの美しさにマイってしまう。
以来、ジュリアの家の前で待ち伏せし、
仕事の邪魔をし、
煙たがられても、猛アタックをやめない。
ジュリアはトンマーゾからのデートの誘いを承諾するのか・・・。
「第2章:すれ違って」
バルバラとマルコは倦怠期を迎えた夫婦。
互いに危機だと分かってはいるが、為す術がない。
バルバラが興味を持つ事に、マルコは無関心だし、
マルコの食事のし方の汚さに、
バルバラが今更気付いてしまったり。
子供を作れば修復できると考えたりもするが、
そう簡単なものではない。
2人は元に戻れるのか・・・。
「第3章:よそ見して」
婦人警官・オルネッラは、
愛し合っていると思っていた夫の浮気現場を偶然目撃する。
以来彼女は、憂さ晴らしするかのように、
交通違反車の取り締まりを強化。
しかし、そんな彼女も、
同じアパートに住むニュースキャスターに憧れており、
ついに、彼の部屋に入れてもらう事に成功する・・・。
「第4章:棄てられて」
小児科医・ゴッフレード。
仕事は順調だが、妻には逃げられ、
淋しい日々を送る、初老の男。
書店で「恋愛マニュアル」という本を買ってみたり、
看護婦と関係しようとするが、未遂で終わったり、
中々上手くいかない。
彼は新しい恋愛にめぐり逢えるのか・・・。
恋愛に関しては長けていると思われるイタリア人の
恋愛事情を描いたオムニバス映画。
どの章も、オシャレでライトな作りで、
ドロドロ感なく楽しめる。
それに、イタリア人だから凄いというわけでもなく、
日本人も感情的に、そう大差ないように感じられた。
章が上がるにつれて、
主人公の年齢も上がっていくが、
結局、人って、
その年齢に応じた行動をするんだなぁと思う。
本人が、「この恋は唯一無二」と思ったとしても、
他人から見たら、「よくある事よ」って感じなんだろうなぁ、と。
人類がいる限り繰り返される、恋愛模様。
前の章でちょっと出てきた人が、
次の章で主人公になるという作りで、
それが楽しい。
どんな人の人生にもドラマがあって、
喜びや悲しみを抱えて生きているのだと分かる。
ラストはとても良いし、
1章のトンマーゾとジュリアのカップルがその後どうなったのかが、
ちょっとだけ分かるようになっている。
評価 ★★★☆☆
明るい恋愛映画って、楽に観られるけど、軽すぎて物足りなく
感じるものが多い気がします。
でも、この作品はとても楽しそう!
ほんとイタリア人って、恋愛上手なイメージですが、
おっしゃるとおり、心は大差ないはずですよね。
by yonta* (2012-01-24 00:31)
yonta*さん
そうですよね。
あんまりライトすぎても、
なんかふざけてるみたいで、
好きになれない時があります。
この映画は、登場人物たちの年齢が多岐に亘っているので、
各年齢に応じて楽しめます(笑)。
イタリア人だって、日本人だって、
恋すれば浮かれるし、
浮気されれば悲しいのは同じですよね。
機会があったらご覧になって下さいね。
by 青山実花 (2012-01-24 17:13)