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「雪国」 [映画]

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〔1965年/日本〕


翻訳家の島村(木村功)は旅先の温泉町で、
駒子(岩下志麻)と知り合う。
駒子は芸者とは違うが、
呼ばれれば宴席に出向くという、素人の女だった。


島村は「夜、芸者を世話してくれないか」と駒子に頼む。
理由が分からずにきょとんとする彼女だったが、
その意味を察した途端、
女を道具にしか思わない島村に反発する。


しかし島村は彼女の清純さに惹かれ、
駒子も洗練された東京の文士への憧れから、
2人はいつしか懇意になる。


帰京した島村は、半年後にまた温泉町を訪れる。
すると駒子は本物の芸者になっていた。
駒子は踊りの師匠(沢村貞子)の息子・行男の許嫁で、
しかし行男の命はもう長くなく、
師匠や行男の生活の面倒をみているのだった。


さらに、師匠の養女・葉子(加賀まりこ)は、
行男に惚れており、
彼を甲斐甲斐しく看病しており、
駒子には冷たかった。


その後も、島村の年に一度の温泉町訪問が続くが・・・。





川端康成原作「雪国」の映画版。


けれど、私にこの映画を味わう能力がないのであろう、
退屈でたまらなかった。


島村が東京と雪国を暇にまかせて往復しているだけという印象。
駒子は綺麗だが、
惚れ抜いているという風にも見えないし、
たまに会って自由にできる女がいてラッキー!というようにしか
感じられなかった。


それから、加賀まりこの演技が今一つ。
何故か彼女は、ものすごく甲高い声で話す。
もう少し落ち着いて喋って~と言いたくなるくらいに。
私の中で、小悪魔の印象の強い彼女が、
芸者駒子を軽蔑するという役が上手く重ならなかった。


岩下志麻はさすがの貫禄。
島村と出会った時、19歳という事で、
まったく垢抜けていなかったので、
「大女優も昔はこんなだったのね」と思っていたところに、
芸者になった途端、
別人のように妖艶に変わる。
演じ分けが凄い。


評価 ★★★☆☆

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