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「ハードロマンチッカー」 [映画]

hardromanticcer.jpg
〔2011年/日本〕


山口県下関市で暮らす在日コリアンのグー(松田翔太)。
知り合いは多いが、
誰ともつるまない、一匹狼的な存在だ。


ある日、後輩の辰(永山絢斗)とマサル(柄本時生)が、
敵対する朝鮮学校の生徒の家を襲い、
祖母を撲殺、家に火をつけた事から、
暴力の連鎖が始まってゆく。


事件の真相を知ろうと彷徨うグーは、
行く先々で敵を作ってしまう。
喧嘩した相手の兄がプロ級のボクサーで、
狙われる事になり、
その時、金子と名乗った為、
本物の金子(川野直輝)が痛い目に遭って恨まれ、
友人のマンションで、
男たちが女子高生に乱暴しようとしているのを見て、
それを止めようと、ボコボコにしてしまったり。


そんな時、グーは、
北九州市小倉で手広くクラブを経営している高木(中村獅童)を紹介され、
彼の店でマネージャーをする事になり、
小倉に移り住む。
そこにグーの知り合いはなく、
ひとときの平穏な日々が続く。


しかし、下関の街は殺気立っていた。
突然姿を消したグーを探して、
グーに恨みを持つ連中が血眼になっており、
繁華街は恐ろしいくらいの様相。


しかしグーは下関に戻ってくる。
知り合いのヤクザ(真木蔵人)から預かった物を、
姐さん(真木よう子)に渡すために・・・。





下関の在日コリアンといえば、
まず最初に松田優作を思い出す。
そして今回、その下関で在日コリアンの役を演じるのが、
彼の次男、松田翔太とあれば、
何かの因縁を感じずにはいられない。


しかし、私は下関に行った事はないが、
街は普段からあんなに暴力で溢れているのか、
いや、まさかそんな事はあるまいと、
恐ろしいような気持ちで観たいたよ。
映画だからデフォルメされているんだよね、当然。
あれじゃ、下関の人が怒りそう(笑)。


宣伝通りバイオレンスシーンは激しく、容赦がない。
それは女の子にも及ぶ。
女の子に手出しするのはどうかと思うが、
危険な匂いのする相手と付き合う彼女たちに、
そんな場所に行ったらエライ目に遭うよ、やめなよと、
ハラハラするような気持ちで観ていた。


あまり大きな役ではないけれど、
中村獅童って凄い。
何度も映画で彼を観ているけれど、
やっぱり演技が上手いのね。
実業家なんだけど、
キレそうでキレない、どこかサイコっぽい男を、
ギリギリの演技で魅せていた。
めっちゃ怖かった。


ポスターの向きはこれでいいのだろうか。
文字は横になってしまうけど、
人間に合わせた。
JRは、このポスターの貼り付けを拒否したそうだ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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コメント 4

yonta*

私がJRのひとだったら、同じくお断りします、多分(笑)。
ホームとかでケンカ増えそう・・^^;
タイトル聞いただけだと、かわいらしい映画かなって思ってしまいますが、
やっぱりハードなのですね。

by yonta* (2011-12-03 12:16) 

don

中村獅童は存在感がありますよね。ほんと。
by don (2011-12-03 18:00) 

青山実花

yonta*さん

あはははは~。
たしかに、この写真を見て不快な気持ちになるかたも多そうですね。
子どもにも良くないし。

オフィシャルページによると、
この松田翔太の写真を自分の写真に変えられるアプリが
あるようです。
(さすがに試しはしていませんが(笑))。

バイオレンスはハードですので、
嫌いな方は観ない方が無難かもしれません。

by 青山実花 (2011-12-03 21:07) 

青山実花

donさん

本当ですね。
けしてハンサムというわけではないのに、
なにか人を引き付ける力がある俳優さんだと思います。
by 青山実花 (2011-12-03 21:08) 

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