「メグ・ライアンの男と女の取扱説明書」 [映画]
〔2009年/アメリカ〕
メグ・ライアンとティモシー・ハットンは、
仲の良い、理想の夫婦だった。
少なくとも、今日までメグちゃんはそう思っていた。
しかし、休暇で出掛けた別荘で、
メグちゃんは離婚を切り出される。
ハットンには若い愛人がいて、
明日からパリ旅行に行くと告白されたのだ。
メグちゃんは怒り、言い争いの末に投げた物が、
ハットンの頭に当たり、彼は気を失う。
意識を取り戻した時、
彼はバスルームの窓際にあるトイレに、
ビニールテープでグルグル巻きにされている自分に気付く。
メグちゃんは、なんとかハットンの愛情を取り戻そうと、
結婚式のフィルムを見せたり、
思い出を語ったりするのだが、
ハットンの冷めた心は変わらない。
メグちゃんはハットンをそのままにして買い物に出掛ける。
外を見ると、芝刈り業者の若者、ジャスティン・ロングが作業をしており、
ハットンは大声で助けを求める。
家に入ってきたロングだったが、
彼は強盗に豹変、金目の物を盗み始める。
そこにメグちゃんが帰宅、
彼女もビニールテープに巻かれ、
ハットンのいるバスルームに放り込まれてしまう・・・。
昨日に引き続き、またも懲りずにメグちゃん。
でも昨日の「ハリウッド式~」よりは、
ずっと面白い。
もちろん比べたら、の話ではあるが(笑)。
全盛期の勢いはもちろん無いが、
それでもメグちゃんの良さが出ている映画だと思う。
可愛くて、元気で、
表情がくるくる変わって、
若い女の事で頭がいっぱいの夫を相手に、
早口で喋り続けるメグちゃんは、昔のまま。
愛人役はクリステン・ベル。
彼女は空港に現れないハットンを探しに別荘まで来て、
これまた、強盗にグルグル巻きにされて、
バスルームに放り込まれるのだが、
そこでのメグちゃんとのバトルも見物だ。
親子といっても不自然でないくらい、
年の離れたメグちゃんとベルだし、
2人が一緒の画面にいると、
メグちゃんの年齢もそれなりに感じるが、
そんな若い娘を相手に、
本気でやり合うメグちゃんが可愛い。
ジャスティン・ロングの、
「若い方より、年増の方がいいな」と言うセリフもある(笑)。
それにしても、
この邦題は何なんだ?
品格のかけらもないし、内容とも全く関係ない。
原題は、「Serious Moonlight」なのだから、
もっと素敵なタイトルを思い付きそうなものなのに。
劇場未公開だけれど、
これじゃ、メグちゃんファンも、
DVDをレンタルする気も萎えちゃうよね。
ラストは、ちょっとしたオチがある。
可笑しいような、怖いような。
評価 ★★★☆☆
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