「穴 HOLES」 [映画]
〔2003年/アメリカ〕
なぜか頭上から落ちてきたスニーカーを持ち帰ろうとしたシャイア・ラブーフは、
そこに現れたパトカーに捕まり、
泥棒の罪で、少年更生施設に入れられる事になってしまう。
ラブーフの一族は、
曾々お祖父ちゃんが呪いをかけられたせいで、
ロクな事がないと伝えられているのだ。
たしかに父がしている研究も、
全く成果が得られず、家族はいい暮らしをしているとは言い難い。
施設の所長は、
皆に恐れられている、シガーニー・ウィーバー。
少年達を監視するのはジョン・ボイト。
施設で課せられた作業はただ一つ。
砂漠に深さ1.5メートル、直径1.5メートルの穴を掘る事だ。
少年たちの毎日の作業のおかげで砂漠は穴だらけ。
なぜそんな無意味な作業を繰り返すのか、
理由を尋ねても、
「穴掘りが少年の更生を促す」というわけの分からない答え。
しかし、途中で挟み込まれる、
ラブーフの曾々お祖父ちゃんの物語から、
彼らが穴を掘らされる理由が次第に分かってくる・・・。
ディズニー映画なのに、日本未公開作品。
ディズニーなら、
何でもかんでも公開されているのかと思っていたけれど、
そういうわけでもないらしい。
しかも、見始めて驚いた。
主役を演じる少年が、シャイア・ラブーフとは!
現在、数々のヒット映画を生み出し、
私生活はスキャンダルの多い彼も、
昔は可愛い少年だったのね(当たり前だ(笑))。
シガーニー・ウィーバーが主役だとばかり思っていたから、
こんな所でお目にかかれて嬉しかったよ。
物語は正直、最初は退屈。
穴を掘らされる少年達を見て、
何が面白いんだろうと思いながら観る。
しかし、挟み込まれる過去の物語を観ているうちに、
それが次第に現代の場面に繋がっていくのが面白く、
後半はワクワクする。
施設の少年たちも、
新入りのラブーフに、多少辛く当たるが、
それほど陰湿ではなく、
可愛くさえある。
その辺はディズニー。
伏線が多いので、
幼い子どもが観るには、ちょっと難しいのかもしれないが、
最後はパズルが合うようにスッキリする。
評価 ★★★☆☆
原作小説も面白かったですよ。
by k_iga (2011-10-16 00:09)
k_igaさん
原作は児童文学の傑作だそうですね。
だったら、尚の事、劇場公開されなかったのは惜しいですね。
by 青山実花 (2011-10-17 14:17)