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「泥だらけの純情」 [映画]

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〔1977年/日本〕


外交官令嬢、山口百恵は、
友人とドライブ中、ヤクザに車ごと拉致されてしまう。


ホテルに連れ込まれそうになった所に、
チンピラヤクザ、三浦友和が現れ、
山口を救ってくれるが、
三浦は腹を刺され、
相手は誤って自らを刺して死亡。


三浦は警察に捕まるが、
山口の証言により、釈放される。
山口は三浦を自宅のパーティに招待するが、
あまりに場違いな雰囲気に居たたまれず、
飛び出す三浦。


三浦を忘れられない山口は、
彼を探して新宿の街を彷徨う。
やっと見つけた三浦と逢瀬を重ねるようになった山口だが、
三浦は、前述の事件のせいで命を狙われるようになっていた。


山口もまた、
三浦との付き合いを反対していた伯父により、
パリに行かされる事になり、
出立の前日、三浦に会いにくる。
しかし、ヤクザの手は、もうそこまで迫ってきていた・・・。





先日、吉永小百合の同名映画を観て以来、
山口百恵版はどんな感じなのか、味わいの違いを比べたくて、
借りてみた。


よもや自分が、この平成に時代に、
山口百恵の映画を観ることになろうとは思ってもいなかったので、
自分で自分が可笑しい。


好き嫌いだけでいえば、
私は、吉永版の方が好きかな。
吉永版が作られた1963年といえば、
もう遠い昔って気がして、
逆に新鮮なのだが、
本作は中途半端に古いものだから、
突っ込み所もまた多い。


それから浜田光夫と三浦友和の印象も全然違う。
三浦友和はハンサムでカッコいいけれど、
浜田のような可愛げはない。
山口百恵にどうしようもなく恋焦がれるような、
そんな強い気持ちが伝わって来ず、斜に構えている。


ただ、山口百恵と三浦友和が、
これらの映画の撮影を経て、
私生活でも愛し合うようになる事を思うと、
感慨深い。


本が手元にないので、うろ覚えなのだが、
山口百恵が、著書「蒼い時」の中で、
「映画の撮影で、彼の腕に抱かれた瞬間、
 “仕事でなく私生活で、この胸を独占できる女性に私がなれたら”と思った。
 それはまぎれもなく、恋の予感だった」と、
三浦友和への気持ちを、
たしかそんな風に書いていた記憶がある。
この映画でも、三浦が一度だけ、
百恵を抱きしめるシーンがあって、
なんだか、観ているこちらの方がドキドキしてしまったよ。


評価 ★★★☆☆

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