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「眠狂四郎 円月斬り」 [映画]

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〔1964年/日本〕


最近、橋の下の貧民窟に、
“試し切り”と称して、そこの住民の首を刎ねる侍が現れ、
住民たちは怒りと恐怖に震えていた。


偶然その場を通りかかった眠狂四郎(市川雷蔵)は、
その侍が、徳川家斉の妾腹、片桐高之(成田純一郎)である事を見抜いたが、
住民は、狂四郎が犯人だと誤解する。
狂四郎は、「自分の刀は現在修理中で、腰に差しているのは竹光だ」と
刀を抜いて見せ、その場を収めるのであった。


ある日、狂四郎は、片桐から呼び出され、
狂四郎の持つ名刀、無想正宗をねだられるが、
それを拒否、
片桐から狙われるようになる。


橋の下の住人たちは、
片桐を憎むあまり、
片桐の許婚、小波(東京子)の妹をさらい、
片桐がやって来るのを待っていた。


狂四郎は、小波の部屋に忍び込み、
彼女の貞操を奪う。
怒りに燃えた小波は、
狂四郎に刺客を差し向けるが、
狂四郎の腕は刺客に勝っていた。


また新たに刺客を送り込まれた狂四郎。
そして、片桐との直接対決が始まる・・・。




シリーズ3作目。
庶民対将軍家の息子、という図式だが、
合間に、狂四郎の女性問題が挟まれる。


狂四郎は、人妻と懇意になっており、
彼女の夫は、人殺しの罪で、
島流しされる予定になっているのだ。


そこを裏から手を回して牢から出し、
嫉妬心に上手く火を付けて、
狂四郎への刺客として利用する片桐。
なるほど、
それはそれで、いい作戦かも。


狂四郎が嫌がる小波の貞操を奪うという展開は、
大嫌いだが、
憎悪に燃える彼女に、
「そんなに俺が憎いか。そんなはずはあるまい」という
狂四郎には笑った。


すごい自信だね(笑)。
1作目の時に、
彼が色んな意味で達人な事は描かれてあったが、
本人の口からそんな言葉を聞くなんて。
ちゃんと自覚してたんだ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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坊や

中身伴わない 口だけ自信家”の多い昨今ですが、狂四郎はスゴイ!
イッちゃってます。流石です!うぬをも言わせないその超自信、
僕もおすそ分けに預かりたいナンテ・・ 
座頭市シリーズまた、観だしちゃいました。 なんでだろう。 (^.^)
by 坊や (2011-07-01 16:17) 

青山実花

坊やさん

本当、根拠のない自信家ほど嫌なものはないですが、
狂四郎は、女の表情を見れば、
その自信も頷けます(笑)。

「座頭市」、いいですねー。
市川雷蔵と勝新太郎は、周囲はライバルと見ていたようですが、
本人たちの仲は良かったと聞きました。
「座頭市」はまだ一作目しか観ていないので、
いつか必ず通しで観るつもりです。

by 青山実花 (2011-07-02 16:37) 

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