◆KAGEROU◆ [本]
図書館で予約していた本作、
やっと順番が回ってきた。
借用した直後に会った友人に、
「見て見て~、ジャーン」と、
ちょっと得意気にバッグから取り出して見せた所、
物凄く冷静な顔で、
「この本を持ってる人って、なんで人に見せたがるかな。
会社の人もそうだし、これで3人目」と
言われてしまった。
確かに。
そう言われて、ふと我に返って、
自分が何故この本を持っている事を、
それほど人に知ってもらいたいのかを考えてみたけど、
うーん、なんだろう。
出版当初は、多分中々手に入らなかったのであろうが、
今はきっとそんな事はないだろうし、
たかだか一タレントが書いた本(しかも処女作)を、
ここまでありがたがる心理ってなんなのだろう。
結局、自分でもよく解らない。
で、読んでみた。
自殺直前の男がそれを止められ、
それなら、もっと人の役に立つ事があると言われる。
ものすごく陳腐な解釈だけど、
もっと命について考えろって事だろうか。
まぁ、解らなくもない。
テーマは悪くないと思う。
あとは文章か。
状況説明だけで精一杯な感じ。
次回作はあるのか。
なんだかんだ言っても、
その時、私はまた、図書館で予約するんだろうな。
そして順番が回ってきたら、また友人に「ジャーン」って・・・。
コメント 0