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「陰獣」 [映画]

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〔2008年/フランス〕


フランスの人気作家、アレックス(ブノワ・マジメル)は、
日本の怪奇作家である、大江春泥を敬愛し、
春泥の研究家としても知られていた。


アレックスは、新作小説のプロモーションの為、来日し、
この機会に、春泥と対面したいと望んでいたが、
覆面作家の春泥は、人に会う事を好まず、
その顔を知る者は誰もいなかった。


また、春泥との契約の際に、たった一度、彼に会った事があるという、
元出版社の社員は、
春泥の、人間とは思えぬような病的な様子に影響され、
精神に異常をきたし、
会社を辞め、隠遁生活を送っていた。


京都で接待を受けたアレックスは、
フランス語の堪能な芸妓、玉緒(源利華)と知り合う。
春泥に関わる事で相談があると玉緒から打ち明けられたアレックスは、
彼女から驚くべき事実を聞かされる。


10年ほど前、春泥と玉緒は友人関係だったが、
玉緒が春泥からのプローポーズを断った途端、
彼の態度が豹変、
以来、ストーカー行為を受けるようになったと言うのだ。


アレックスは玉緒との逢瀬を重ねるうちに、
彼女を愛し始めるが、
彼と玉緒の周辺には、
様々な不気味な出来事が起こるようになる・・・。





子供の頃から親しんできた江戸川乱歩。
美しく、また、エログロなあの乱歩世界を
なぜかフランスのバーベット・シュローダー監督が撮ったという、
ちょっと変わった映画。


外国人が日本を撮ると、
何かと意見が分かれそうだが、
私は結構楽しめた。
日本そのものの描写も、
「こんな日本ないよ」的な違和感はそれほどない。
まぁ、舞台が京都で、
芸妓が主人公だからかもしれないが。


玉緒を演じる、源利華という人を、
今回初めて見たのだが、
映画の雰囲気にとても合っている女優さんだと思ったな。
フランス語も上手いと感じた。
あれが付け焼刃なのか、
本当に話せるのかは分からないのだけれど。


江戸川乱歩の小説はかなり読んでいるが、
映画の方は、意外と観ていない。
最近では、「キャタピラー」か。
原作「芋虫」は、何度も繰り返し読むほど好きだけれど、
映画は見逃してしまった。
あの内容の映像化とは、
私の脳では想像がつかないのだけれど、
どうなんだろう。
早く観てみたい。

評価 ★★★☆☆

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k_iga

江戸川乱歩もよく読みましたが、数年前に何気なくアニメ「名探偵コナン」
映画版を観てから、そっちをたまに観るようになりました(笑)



by k_iga (2011-05-25 18:32) 

青山実花

k_igaさん

「名探偵コナン」は観た事がないのですが、
沢山作られている映画は、
一定の評価を得ているようですね。
これだけ長く続いているのですから、
きっと面白いのだろうとと思います。
by 青山実花 (2011-05-26 20:06) 

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