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「太陽に恋して」 [映画]

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〔2000年/ドイツ〕


なんだかパッとしない教師、モーリッツ・ブライブトロイ。
けれど、アクセサリー売りのクリスティアーネ・パウルは、
そんな彼に恋していた。


ある日、 パウルはブライブトロイに、
太陽を象った指輪を売る。
「太陽は幸せの象徴」とか、
「太陽を身に纏った女性と出会うと幸せになれる」とか適当な事言って。


実はこれは、パウルの作戦で、
夜のパーティで、彼女自身が太陽の模様の服を着て、
ブライブトロイの前に現れ、結ばれるって筋書きだったんだけど、
なんと彼は、別の太陽の模様の女に出会ってしまうんだ。
 

彼は明日からのバカンスに、その女の国であるトルコに行くと言う。
傷心のパウルは、ヒッチハイクで出かけるだが、
何と拾った車がブライブトロイの車で、
そこから珍道中が始まる。




なんて愉快で、中身が濃くて、そして可愛いロードムービー!
ヨーロッパの国境の様子や、
南下してゆくにつれ変わってゆく雰囲気は、
主人公と一緒に旅している気分にさせてくれる。


善良で鈍臭そうなブライブトロイが、
何か悪い事件に巻き込まれたら嫌だな、と、
ちょっと不安な気持ちになったものだが、とんでもない。
ラストに辿り着く間の出来事は、
面白くて、語っても語り切れない濃い話ばかり。


主人公の二人は、
途中ではぐれたり、また出会ったり、喧嘩したり、
とにかく色んな事が起こるんだな、これが。


さらに、最初は「喧嘩なんてした事なかった」と語っていたブライブトロイが、
いつのまにか強くなっていたのも可笑しかった。
これは彼の成長物語でもあるのね。
何と言ってもパウルの笑顔に救われる。
彼女の恋を応援したくなるし、
オチも楽しい。


評価 ★★★★☆
 
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