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「ブラッド・ワーク」 [映画]

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〔2002年/アメリカ〕


クリント・イーストウッドはFBIの敏腕心理分析官だったが、
殺人現場の壁に、
自分を名指しし、嘲笑するような書き込みをする事件が
連続して勃発、
犯人逮捕に燃えていた。


やっと犯人らしき男を見つけ、走って追いかけるが、
寸前の所で心臓発作が起き、
男を取り逃がし、自分も仕事を辞めざるを得なくなる。


それから2年後。
クルーザーで静かな隠居生活を営んでいたイーストウッドは、
2ヶ月前に心臓移植手術を受け、
動けるくらいに回復はしたものの、
まだまだ安静が大事だと、
主治医のアンジェリカ・ヒューストンから注意を受けていた。


ところが彼は、見知らぬ女性、ワンダ・デ・ジーザスから、
突然の訪問を受ける。
ジーザス曰く、
イーストウッドに移植された心臓は、
コンビニ強盗に遭って脳死した彼女の姉のものであり、
イーストウッドの過去を知った彼女は、
犯人を捜してほしいと言うのである。


戸惑ったイーストウッドだが、
結局、彼女の申し出を受ける事を決め、
過去の職場に出向き、
監視カメラや資料を求め、独自の捜査を始めるのだった。





平凡な捜査物ではあるが、
心臓を移植した直後の、引退した男が主人公というのが、
多少、異色。
観客がイーストウッドの目線で犯人探しができるし、
色々推理できて面白い。
テンポがよく、ほどよい緊張感もあって楽しめる。
細かい伏線も効いているし、
過去の同僚や部下たちとのやり取りにも、
イーストウッドの貫禄を感じる。


ただ、2ヶ月前に心臓移植をした年取った男に、
犯人探しを依頼する方もする方なら、
受ける方も受ける方だよなぁ、と思ってしまった(笑)。
(映画での年齢設定は分からぬが、公開時、イーストウッドは72歳!)


動き回るイーストウッドに、
いつ心臓が駄目になるかも知れぬと思うと、
気が気じゃない。


しかも、である。
イーストウッドは、ワンダ・デ・ジーザスと、
一夜を共にするシーンまであるのだよ。


途中で死なれるという不安は無かったのか?
私がジーザスなら、そんな勇気はないわ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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