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「コントロール」 [映画]

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〔2004年/アメリカ〕


凶悪犯である、レイ・リオッタ。
今まさに、彼の死刑が執行されようとしている。
人間の心など持ち合わせていないようなリオッタは、
最後まで懺悔も反省も後悔もないまま死んでゆく。


ところが、彼は数人の男たちに囲まれ目覚める。
ここは遺体安置所だ。
なぜ自分は死んでいないのか。
そこでリーダー格らしき男、ウィレム・デフォーから、
驚くべき選択を迫られる。


「新薬の実験台として、ある薬を6時間ごとに飲むか、
ここで麻酔を打って死ぬか」、と。
当然、生きる道を選んだリオッタは、
“心が穏やかになり、真人間になれる薬”を投与される。
最初は効き目がなく、
暴力に任せて、逃亡を試みては失敗を重ねるリオッタだったが、
薬の量を増やされた当たりから、変わり始める。


罪もない人間を殺した過去が頭から離れず、
良心の呵責から不眠が続き、
号泣しながら懺悔の言葉を口にしたのだ。


それを演技だと決めつける者もいたが、
デフォーは、リオッタを第二段階へと進ませる。
新しいIDと現金300ドルとアパートを与え、
一般社会へ解放したのだ。
勿論24時間の監視付きで、薬を飲み続けるという条件付きはあるが・・・。





いつもの事ではあるが、レイ・リオッタの狂人のような瞳が怖い。
ウィレム・デフォーも好きだな。
基本、悪人顔だけど、キリスト役もやっちゃう幅の広さがあるし、
(個人的には「BODY」でマドンナと絡むみたいな役が好きだけど(笑))
だからこそ、この、新薬で人体実験する役がハマっていたし、
でも、彼にも辛い過去があるという設定も納得。
こんな癖のある二人の競演には、とても興味が持てた。


これ、二人の役を入れ替えたらどうなっていたんだろう。
それはそれで、面白そうだ。


それから、実際、こんな薬が開発されたらどうなんだろ。
極悪人が改心する薬。
まぁ、心を入れ変えるのは悪い事ではないけれど、
でも、悪事を働いても、
薬を飲みさえすれば、社会に出てもいいとなると、
ちょっと違うかなと思ってしまう。
それでは、被害者の家族が納得いかないだろう。
難しい問題だな。


評価 ★★★☆☆

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k_iga

ウィレム・デフォーといえば「プラトーン」と「スパイダーマン」シリーズ
ですね。

by k_iga (2011-03-08 00:52) 

青山実花

k_igaさん

どちらもいいですね。
ジャンルは全く違いますが(笑)。
私がウィレム・デフォーの存在を知ったのは、
「ストリート・オブ・ファイヤー」でした。
物凄い悪人顔で、マイケル・パレとタイマン張ってました(笑)。
by 青山実花 (2011-03-08 23:23) 

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