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「ディープエンド・オブ・オーシャン」 [映画]

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〔1999年/アメリカ〕


ミシェル・ファイファーは、
優しい夫と、長男、次男、長女の3人の子どもに囲まれ、
ウィスコンシン州で幸せに暮らす主婦兼女流写真家。


そんな彼女の高校の同窓会がシカゴのホテルで開かれ、
3人の子どもを連れ出席したファイファーは、
久し振りに懐かしいクラスメイトと再会し、盛り上がる。
しかし、ほんの数分、目を離した隙に、
3歳の次男の姿が見えなくなってしまう。


すぐに警察が駆け付け、
捜査主任、ウーピー・ゴールドバーグの指示の元、
必死の捜索が始まるが、数時間経っても次男は見つからず、
半狂乱になるファイファー。
その後、家に帰っても、
思い出すのは次男の事ばかりで、
夫婦喧嘩も多くなり、
家族は悲しみのまま長い時を過ごす。


9年後、シカゴに引っ越した一家。
ある日、一人の少年が、庭の芝刈りのアルバイトをさせてほしいと、
家にやって来る。
応対に出たファイファーは、少年の顔を見て驚愕する。
少年が、失踪した次男がそのまま成長したような容貌だったからだ。


ファイファーはすぐにゴールドバーグに連絡、
調査の結果、少年と次男の指紋が一致する。
次男の出現に大喜びの家族だったが、
一緒に暮らし始めた次男は、
なかなか新しい生活に馴染めない。


次男は誘拐されてはいたが、
とても大切に育てられており、
養父の事をとても愛しているのだ。
長男との確執もあり、
次男は元の家に帰りたがる・・・。





物凄く難しい問題を突きつけられた感じ。
DNAでいえば、間違いなく親子なのだが、
9年間、別の親に育てられた子供が、
果たして本当の家族の中で、
何の違和感もなく暮らしてゆけるのかと。


この映画とはちょっと違うけど、
昔あった、「赤ちゃん取り違え事件」を思い出した。
自分の親だと信じていた人が実は他人で、
本当の親が別にいると知った場合どうするかって、
周りの人とも、仮定して話し合った事もある。
これは簡単に答えの出る問題ではない。


次男がいなくなった時、
パニックになって、
鎮静剤を打たれて気を失ったミシェル・ファイファーには
涙が出た。
あんな状況になったら、誰だって気が狂いそうになるだろう。
考えさせられる映画だ。


評価 ★★★★☆

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