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「乱れ雲」 [映画]

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〔1967年/日本〕


司葉子は、夫のアメリカ栄転が決まり、
自身も妊娠3ヶ月。
幸せの絶頂にある若妻である。


ところが、夫が交通事故であっけなく死んでしまう。
夫を轢いたのは、仕事で車を運転していた加山雄三。
事故は不可抗力で、避けようがなかった事は明白であり、
加山は裁判で無罪判決を受ける。
しかし、事故を起こしたのが社用車という事もあり、
加山は青森へと左遷させられてしまう。


一方、夫を失った司は、
お腹の子どもを掻爬する以外に道は無く、
また、東京での生活にも行き詰まり、
実家がある青森へと帰るのだが、
そこで加山と再会する。


最初は加山を憎んでいた司だが、
彼の人柄に次第に心惹かれ、
加山もまた、司を愛し、
彼女にプロポーズするのだが・・・。





司葉子が大変に美しく、
また、夫を失った妻の悲しみを、
静かな演技で好演。
加山の真面目で真摯な瞳も素晴らしく、
司に毎月、決まった額の金を送るなど、
その責任感の強い性格も、彼の雰囲気によく合っていた。


ただ、この映画、あまりにも偶然が多すぎやしないか。
加山の左遷先と司の実家がめちゃくちゃ近すぎるし、
どちらかが出掛けると、
必ずどちらかに会うのである。
あまりにもタイミング良すぎ。


それから、司がいつまでもイジイジメソメソしていて、
仕舞いには、しつこいと思ってしまった。
もう夫の事は忘れて、加山の愛を受け入れなよ、
私ならそうする、って。
なんだか加山が、お預け食った犬みたいで気の毒だった。


評価 ★★★☆☆

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