「サハラに舞う羽根」 [映画]
〔2002年/イギリス・アメリカ〕
1880年代のイギリス。
男は戦地に赴く事にこそ価値がある、という時代。
父親を将軍に持つヒース・レジャーは、
彼自身もエリート士官として将来を嘱望され、
また美しい婚約者、ケイト・ハドソンと深く愛し合い、
順風満帆の人生。
レジャーは仲間と共に、スーダンへ行くことが決まったが、
戦争に疑問を持った彼は、
悩み、苦しみ抜いた末に、軍を除隊してしまう。
仲間やハドソンから、臆病者の烙印を押され、
その印として、白い羽根が贈られる・・・。
ヒース・レジャーの行動が、
全く以って、意味不明。
彼は除隊したにも関わらず、
何故か単身、スーダンに乗り込むのだ。
だったら最初から、皆と一緒に行けばいいのに、
わけがわからない。
日に焼け、髭を伸ばし、現地の人と同じような格好をし、
暮らすレジャー。
イギリス軍が攻撃された際、
負傷した親友、ウェス・ベントリーを密かに助ける。
何がしたいんだよ、って。
レジャーとハドソンとベントリーの三角関係も、
見所の一つであろうが、
そこも感情移入しにくい。
まぁ、ハドソンが迷う気持ちは分からなくはないけど。
しかし、砂漠の場面が素晴らしく美しい。
不純物が混じっていない砂、とでも言おうか、
浄化された砂、とでも言おうか。
行った事がないので、実際の事は分からぬが、
この映画を観た限り、そう言いたくなる砂の光景が延々と続く。
それから、以前から気になっていた黒人俳優、ジャイモン・ハンスゥがとても良い。
役柄自体は、レジャー同様、
意味不明なのだが、
その存在感が凄い。
これからも沢山の映画に出てほしい俳優さんの一人。
評価 ★★☆☆☆
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