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「ミモザ館」 [映画]

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〔1935年/フランス〕  


南フランスで下宿屋、「ミモザ館」を経営するフロンソワーズ・ロゼー。
彼女には養子の小学生の男の子がいる。
男の子の父親が刑務所に入っている間、
彼女が面倒をみているのだ。
ロゼーも夫も、男の子の事を我が子のように思い、
慈しんできた。


しかし、ある日突然、男の子の父親が現れる。
模範囚だった父親は、予定より早く出所し、
息子を引き取りに来たのだ。
実の父親が現れた以上、
男の子を手放すよりほかはない。
それは大変に辛い別れであるが、仕方のない事だった。


それから数年後、
成長した男の子、ポール・ベルナールは、
真っ当な人生からはかけ離れた生活を送っていた。
賭博で作った借金を抱え、
さらには、ギャングのボスの情婦、リーズ・ドラマールに手を出し、
報復され、大怪我を負う始末。


そんな彼の現状を知ったロゼーは、
ベルナールを自分の家に連れて帰る。
しかし、ベルナールの後を追って、
ドラマールもロゼーの家へとやって来てしまう。
そこで、ロゼーとドラマールの対立が起こる・・・。





この映画は、
ロゼーのベルナールを思う気持ちが、
母としての愛なのか、
女としての愛なのか、
解釈が分かれるようである。


私が観た感覚で言えば、
これは嫁姑の争い以外の何物でもないと思われた。


実子でないとはいえ、
可愛い息子が性悪女に掴まったと思い込んで、
敵対心を剥き出しにし、
なんとか引き離そうとする、そんな母親の気持ち。
こういう姑さんって確かにいる。
それだけ息子というのは、
可愛い存在なんだろうけど。


評価 ★★★☆☆

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