「春の日のクマは好きですか？」

〔2003年/韓国〕


ペ・ドゥナはスーパーのレジで働く、
恋に憧れる、夢見がちな女の子。
しかし、彼女のガサツで幼い言動で、
せっかくできた恋人には逃げられてばかり。


ある日彼女は、図書館で借りた本に、
愛の言葉が書き込まれている事を発見。
それを自分宛だと思い込んだ彼女は、
書き込んだ相手をヴィンセントと名付け、
まだ見ぬ恋人、ヴィンセントを探し始める。


そんなドゥナに思いを寄せるのは、
彼女の幼馴染で地下鉄の運転手、キム・ナムジン。
ナムジンは個性的な彼女を全面的に受け入れ、
静かに見守る懐の深さがある。
しかしドゥナはそんな彼の魅力に気付かず、
ついそっけない態度を取ってしまうのだった。





好きだなぁ、ペ・ドゥナ。
とても可愛い。
正直、ストーリーは破綻している。
図書館の本に書き込みがされていたからといって、
それを自分宛だと思う人がいるとは考えにくいし、
2冊目からは、本の指定が出来るとしても、
最初の１冊は、どうして相手が手に取ると分かるんだ？


しかし、まぁ、そんな事は差し引いても、
この映画は、彼女の魅力で見せてしまう。
全然美人じゃないし、なんか変わってるんだけど、
彼女はどんな映画に出ても、不思議な存在感がある。


ただ劇中、「その行為だけはやめて～！」と思う場面が二箇所。


一つは、
デートした映画館で、
ドゥナが飲み物をズルズル音を立てて飲み、
そしてやたらと喋る。
実際、劇場でこのような人に悩まされている方は多いだろうし、
私もその一人。
そんな様子に呆れられ、彼女は振られてしまうが、
それは当然だろう。


もう一つは、
図書館の本への書き込み。
これは問答無用で駄目でしょ。


評価　★★★☆☆

コメント 2

ペ・ドゥナは「リンダ リンダ リンダ」と「グエムル-漢江の怪物-」で
観ました。今度、この作品も観てみようかな。

by k_iga (2011-01-19 21:20) 

k_igaさん

「リンダ～」も「グエムル」も、ドゥナはとても良いですね。
特に「リンダ~」の女子高生役は、本当に可愛かった。
もし何か一本と思われるなら、
私は、彼女がダッチワイフを演じた、
「空気人形」をお勧めします。
あの空気感はドゥナしか出せないと思う。


by 青山実花 (2011-01-19 22:35)