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「さよなら。いつかわかること」 [映画]

sayonaraitsuka.jpg
〔2007年/アメリカ〕


シカゴ在住、ホームセンター勤務する
ジョン・キューザックは、
12歳と8歳の娘と暮している。
妻は兵隊として、イラクに赴任中だ。


娘たちは母親と再会できる日を楽しみにしていたが、
ある日、キューザックの元に、
妻が戦死したとの連絡が入る。
茫然自失となるキューザック。


しかし、彼はどうしてもその事を娘たちに告げる事ができず、
代わりに、車でフロリダの遊園地に出発する。
途中、キューザックの実家に寄ったり、
ホテルに泊まったり、
様々な出来事があるが、
なんとか目的地に辿り着く。


次女は無邪気にはしゃいでいるが、
長女は何かを感じている。
そして遊園地で遊んだ帰り、
キューザックは妻の死を娘たちに伝える・・・。





涙が出た。
今までは、たとえ離れて暮らしていても、
同じ地球のどこかで母親がいる、
いつかはまた一緒に暮らせるって思っていたのに、
もう完全に三人だけの生活になってしまう。
それが本当に悲しかった。


観ている間は、距離については深く考えなかったが、
地図で見ると、
シカゴからフロリダって、
日本が一つ入ってしまいそうなくらい遠い。
その距離は、
キューザックの悲しみと葛藤の距離でもある。
そして、そんな距離を走っても、
妻の死を娘たちに告げられないキューザック。


と言うより、
口にしてしまうと、
信じたくない現実が本当になってしまう、
そういった思いもあったんだろうなぁと感じた。


彼は父親だし、大人だけど、
大人にだって受け止めきれない悲しみに
打ちひしがれる事もある。
そんな男をジョン・キューザックが好演。


小作品だが傑作だと思う。


評価 ★★★★☆

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k_iga

親も子も、残す方も残される方もどちらも辛いですよね。

やはり親は最低でも子供が思春期を終える頃までは
何としても生きるべきです。
病気や事故などがあるのは分かっていますが。
by k_iga (2011-01-19 00:30) 

青山実花

k_igaさん

仰りたい事、分かります。
様々な事情があるでしょうが、
できれば、そう、できれば、
親は子どもが成人するまで、
「愛情を持って」(←ここが大切)
生きていることが望ましいですね。

by 青山実花 (2011-01-19 07:17) 

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