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「僕と妻の1778の物語」 [映画]

bokutotsumano1778.jpg
〔2011年/日本〕


先日の「相棒 劇場版2」、「ソーシャル・ネットワーク」に続いて、
またまた試写会が当たってしまった。
こんな短期間に3回も幸運が続くなんて、
なんだか逆に変な気分になってくる。
それとも、よほど応募者が少ないのか。


正直、この映画の予告を劇場で観た時は、
「ふーん」といった感じで、
「多分、劇場で観る事はないだろうな」と思っていた。


しかし、話が眉村卓さんと奥様の事だと知って、
俄然、興味が湧いてきた。
眉村さんの小説は、一時、かなり集中して読んだ。
けれど、最近はとんとご無沙汰だったし、
作品は面白くても、
眉村さんのパーソナルな部分にまで興味を持った事はなく、
だから、私が遠ざかっているその間に、
このような出来事があったとは全く知らなかったのだ。


調べると、奥様が亡くなられたのは2002年の事のようなので、
この映画は、眉村さんの実年齢より若く設定してあるようだ。


眉村さんご夫妻を演じるのは、草なぎ剛と竹内結子。
高校の同級生だった二人は、1年生の時から付き合い始め、
今でも、羨ましいくらい仲の良い、理想の夫婦。


しかし、ある日、妻が癌に冒されている事が分かる。
医師の説明では、
過去の臨床例から、余命は1年。
悲しみに暮れる夫だったが、
自分に出来るのは小説を書く事だけだと、
毎日1話ずつ笑える短編を書いて、
妻を喜ばせようと決心するのだった。


夫が書いた小説のおかげ、というわけでもないだろうが、
その後、妻は通常の5倍、5年間を生きる。
その間には、喧嘩もしたし、
経済的な不安もあったが、
それでも二人は5年という月日を大切に過ごす。


草なぎ剛が、変わり者だがとても優しい、
こんな人が夫だったらいいだろうな、と思わせる人物を好演している。
竹内結子も、しっかり者の妻という役がピッタリだ。


ただ難点は、上映時間が長く、ダレる。
時折挟み込まれる、夫が書いた小説の映像化も、
今一つ面白味に欠ける。
劇場だから観られるが、自宅だったら途中で飽きてしまいそうだ。


もちろん、最愛の妻を亡くす夫の気持ちは涙が出たし、
夫もそうだが、
娘を自分より先に逝かせてしまう、妻の両親の気持ちを考えると、
大変に辛かった。


評価 ★★★☆☆

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k_iga

映画館で予告は観ましたが、眉村卓さんの事とは知らなかったです。
by k_iga (2011-01-14 23:57) 

青山実花

私も何かで読むまで知らなかったんです。
この映画の元になる本も出ているようですね。
by 青山実花 (2011-01-15 09:17) 

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