「罠」 [映画]
〔1949年/アメリカ〕
ロバート・ライアンは、
35歳という、ボクサーとしては盛りの過ぎた男。
今夜の対戦相手は20代前半の新人だ。
妻のオードリー・トッターは、
夫の体が心配で、
試合に出る事を反対するが叶わず、
良い席が用意されているにもかかわらず、
橋の上からチケットを破り捨て、
街を彷徨う。
いよいよ試合が始まった。
ところが、この試合は実は八百長で、
ライアンは負けるものだと決めつけていたマネージャーは、
賭け金を独り占めしていたのだ。
それを試合中に知ったライアンは驚き、
前半は劣勢だったが、
最後は勝利する。
しかし、ライアンは裏切り者として、
元締めの連中に取り囲まれてしまうのだ。
中年ボクサーの悲哀と夫婦愛、八百長など、
ありがちと言えばありがちだが、
ロバート・ライアンが渋い演技で魅せる。
上映時間と、実際の時間が同じに進んでゆく手法の映画でもあり、
リアルな感じがより伝わってくる。
評価 ★★★☆☆
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