「11’09’’01 / セプテンバー 11」 [映画]
〔2002年/イギリス・フランス・ボスニア・エジプト・イスラエル・メキシコ・日本・アメリカ〕
2001年に起きたアメリカの同時多発テロから、今年で10年。
早いものだ。
これは、あの事件の翌年、
世界の映画監督11人が、
事件を、それぞれの感性で、
11分09秒で表現した、オムニバス映画である。
日本からは、今村昌平監督の作品が納められている。
・テロを、男女問題に絡めて描いたフランスのクロード・ルルーシュ監督作品
・テロの後、近所にいるビン・ラディンそっくりの男を追いかける少年たちを描いた、
ブルキナファソのイドリッサ・ウエドラオゴ 監督作品
・殆ど全編、真っ黒な画面で、でも心に迫るものがあった、
メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品
この3本が特に好き。
しかし、他の作品がダメというわけではなく、
全部に良い部分があったし、
言いたい事はそれぞれに伝わってきた。
そして、全体を通して思ったことは、
確かにあの事件は衝撃であり、
一生忘れる事はないであろう出来事なのは当然であるが、
あれほど大きな規模でなくても、
世界では、罪もない人々が毎日相当数、
争いごとで亡くなっているのも忘れてはならないという事。
ニューヨークはマンハッタンで起こった事件だから重大で、
発展途上国で起きた事件は問題視されない、では済まされない。
評価 ★★★☆☆
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