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「ノルウェイの森」 [映画]

Norway.JPG
〔2010年/日本〕


これはミスキャストかなぁ。


直子を演じる菊地凛子。
彼女が、どうしても精神を病んだ女には見えない。
ものすごく強そうじゃないか。
いや、現実には、
強そうに見える人が実は弱いって多々ある事だけど、これは映画だからね。
もう少しフワフワした儚げなイメージの女優さんじゃないと、説得力に欠ける。
しかもルックスは強そうなのに、
台詞回しはだけそれっぽく演じようとするもんだから。
なんか無理がある。


しかし、この映画を観た後、
夜中に目が覚めて、
体にこの物語がずっと、纏わりついているような感覚にとらわれた。
人に、少しでもこんな風に影響を与える村上春樹って、
やっぱり凄いのか。
「1Q84」を読んだ時も、
夜空に月が二つ浮かんでいる夢を見て、
「相当影響受けてるな」と感じた事を思い出す。
好きだと思った事はないのに。


評価 ★★★☆☆

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コメント 7

k_iga

オーディション慣れした人がゴリ押しで役を手に入れた、という感じ。
もっと痩せている華奢な役者が良かった。

原作の直子はだんだんと不安定になって行くのに
菊地凛子は最初から「あ、イッてる」と思っちゃいました。

by k_iga (2010-12-19 22:25) 

青山実花

直子の二十歳の誕生日の描写が
そもそも納得いかなくて・・・。
原作では辻褄の合わない事を、
四時間以上もノンストップで話し続ける直子の不安定な様子が、
映画では描き切れていないような。

ただ、
同じ映画を二度観る事はあまりないのですが、
これはもう一度観てみたいという気持ちになっています。
やはり不思議な力があるのでしょうか。
劇場は無理なので、DVDになってからですけれど。
by 青山実花 (2010-12-20 09:48) 

k_iga

良いな、と思えるシーンもありますが、「僕」と「直子」には見えませんでした。
私個人の感想です。
by k_iga (2010-12-20 21:56) 

鍼原神無

こんにちは。はじめまして。
Drupal.cre.jpとのTBのやりとり、ありがとうございました。

>彼女が、どうしても精神を病んだ女には見えない。
>ものすごく強そうじゃないか。

ふむむ。意外な感じ方をお聞きできて、作品について、考える材料が増えました(♪)。
アタシは、序盤、ワタナベの顔を直視できない感じの直子が、視線をキョドらせる(挙動不審に泳がせる)とことか、わー、と思って引き込まれちゃったんですけど。
なるほど……。

この映画は、アタシその内もう1度観ると思うので、その時よっく見直してみたいと思います。
by 鍼原神無 (2010-12-28 19:56) 

青山実花

鍼原神無さん

はじめまして。
初めてのコメントありがとうございます。
とても嬉しい気持ちで受け取りました。

>視線をキョドらせる

鍼原は映画をきちんと受け止めていらっしゃいますね。
私はそこまで感じる心が無かったのかもしれません。
本当、もう一度観て確認したいです。

本も現在再読しています。
昔持った感想と、今読んだ感想とでは、
年齢も経験も増えている分、
変わっているんだろうな、と思ったからです。
もちろん、映画を観たからというのが、
一番大きな理由ですが。

それにしても、
直子の事はこれだけ皆さん書かれているのに、
ワタナベについての記述はあまり見られないのは
どういう訳なのでしょう(笑)。
松ケンさんの演技は、
可も無く不可も無くといった所なのかな。


by 青山実花 (2010-12-28 22:49) 

k_iga

私のブログでの「検索ワード」は
「菊地凛子 ミスキャスト」
「松ケン 腹」
「菊地凛子 顔デカイ」
が多いです(笑)
by k_iga (2010-12-30 19:39) 

青山実花

k_igaさん

昨日、劇場で予告編を観ていたら、
菊地さん、次は時代劇に出るようですね。
どんな感じなのでしょう、
色んな意味で(笑)。

by 青山実花 (2010-12-30 20:37) 

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