「ブルックリン横丁」

〔1945年/アメリカ〕


ブルックリンの安アパートに暮らす家族。
愛らしく素直な少女フランシー（12歳くらいか？）と、悪戯っ子の弟。
二人は日々、明るく過ごしていたが、
生活力が無く、夢のような話ばかりしている父親に、
真面目な母親はいつもイライラし、
この結婚は失敗だったのではないかと、思い詰めている。


母親には妹がおり、三度も結婚するような楽天家。
母親は、妹のような性格を羨みながらも、
やはり苛立ってしまうのだった。


しかしフランシーは父親が大好き。
父親も家族の事を心から愛している。
向学心に燃えるフランシーが、
もっとレベルの高い学校へ行きたいと熱望した時、
無理して願いを叶えてくれたのも父親だった。


クリスマス、家には叔母夫婦やおばあちゃんが集い、
幸せなひとときを過ごした家族だったが、
その直後、ある出来事が彼らに起こる・・・。





なんとも雰囲気がいい。
昔はアメリカ人の生活もこんなだったんだなぁ、と、
当時を知っているわけでもないのに、
なぜか懐かしいような、そんな気持ちにさせられる。


子どもたちも、お金が無いなりに、
廃品回収をして、品物を金物屋さんに売ったり、
（その際にも、より沢山お小遣いを得る為にコツがあるのだ！）
クリスマスツリーをタダで手に入れる方法を知っていたり、
工夫を惜しむ事がない。
ラストも、とりあえず一息つけるような筋書きになっており、
こちらまでホッとできる。


評価　★★★★☆