「ミッション」 [映画]
〔1986年/イギリス〕
1700年代、神父であるジェレミー・アイアンズは、
アルゼンチンとパラグアイの国境付近で、
原住民たちにキリスト教の布教活動をしていた。
原住民たちは基本的にとても素直で、音楽を好み、
アイアンズとも良好な関係を築き、
布教も上手くいっていた。
一方、奴隷商人のロバート・デ・ニーロは、
恋人を奪われた嫉妬から、弟を殺してしまい、
その罪悪感から、入信。
アイアンズと共に布教を行うようになる。
しかし、この布教の成功を良く思っていないのが、
ローマ法王であり、スペイン・ポルトガルの王である。
彼らは原住民たちに、ジャングルに帰れと言う。
納得できないアイアンズやデ・ニーロは、
派遣された軍と対立する事になってしまうのだった。
あまりにも勝手な白人たちに憤りを感じる。
キリストを信じろと説き、
文明生活を教え、
しかし都合が悪くなると、ジャングルに帰れなどとは、
どの口で言えようか。
一度文化的生活を覚えた者が元に戻れるはずないではないか。
宗教の名の下になら、何とでも言えるいう、
その傲慢な態度に驚く。
ある時は、「それは神のお考えだ」、
またある時は、「神のお考えは分からない」とくる。
いい加減にしてくれだよ。
この映画の醍醐味は、南米の景観にある。
イグアスの滝は、その雄大さに息を飲み、
周辺には美しいジャングルが広がる。
日本では絶対に見られない風景。
その美しさには言葉も出ない。
評価 ★★★★☆
大好きな映画です。
本作のプロデューサーであるデヴィッド・パットナムとお会いしたことがあるんですが、ものすごい映画愛を情熱的にお話する方で、なおかつ慈愛に満ちた瞳で、こちらの話を聞いて下さる方でしたよ。
by nikopon (2016-05-21 23:28)
nikoponさん
コメントありがとうございます
デヴィッド・パットナムさんが
作られた映画を調べてみましたら、
私の好きな「キリング・フィールド」、
そして、これまた大好きな「小さな恋のメロディ」など
多数手がけられているんですね。
やっぱり世に出てくるかたの情熱ってすごいんですね。
そのような方と一度お話ししてみたいなぁ。
nikoponさんが羨ましいです。
by 青山実花 (2016-05-23 12:58)