「レオニー」 [映画]
〔2010年/日本・アメリカ〕
彫刻家イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの生涯を綴った映画。
レオニー・ギルモアは、大学を卒業後、
求人広告を見てニューヨークにやって来る。
広告を出したのは、
アメリカで暮らす日本人の詩人、野口米次郎であり、
彼に採用されたレオニーは、
編集者として、仕事を手伝うようになる。
二人はいつしか恋に落ち、妊娠するレオニー。
しかし、釣った魚に餌はやらないとばかりに、
急に冷たくなる米次郎。
彼はレオニーを棄て、日本に帰ってしまう。
レオニーは母親の元に帰って、男の子を出産。
息子イサムが3歳になった時、
米次郎の誘いを受け、日本に渡る決意をするレオニー。
そこから、彼女の異国での生活が始まる。
大学で、個性的な女性として描かれていたレオニーなのに、
それが全く生きていない。
米次郎に棄てられると分かった時、
彼の足にしがみついて泣くなんて、
あまりに女々しい。
登場時のキャラと全然違う。
米次郎も、棄てたはずのレオニーを、
なぜ日本に呼び寄せようとするかな。
白人の愛人を持つ男だと、
見栄を張りたかっただけじゃないのか。
そのくせ、友人たちの前では、
レオニーに、日本女性のような従順さを求め、
自分の考えを話す事を許さない。
嫌な男だ。
レオニーという人の人生を辿るのが精一杯で、
一つ一つのエピソードは、それほど深く掘り下げられておらず、
大きな感動はなかった。
評価 ★★★☆☆
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