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「リトル・ランボーズ」 [映画]

リトル・ランボーズ.PNG
〔2007年/イギリス・フランス〕


以前、この映画の予告を劇場で観た時、
周囲に観客が沢山いたにも関わらず、
思わず「えっ!?」と声が出て、
そして笑ってしまった。
小さな少年が、映画「ランボー」に感銘を受けるというお話だと聞いて、
第一に、
私の中で「ランボー」はめちゃめちゃ最近な映画な気がして、
(実際には28年前だが)
そんな世代が出てきた事への驚きと、
「ランボーて(笑)」という思いがあった事と。
(「ロッキー」ならまだ分かるのだが)。


そして観た本編。
期待通りの良い映画だった。
このような映画ができた事を、
スタローンも喜んでいるのではないだろうか。





イギリスに住む11歳の少年、ウィルは、
父親を亡くして、母・妹・祖母の4人暮らし。
母は戒律の厳しいキリスト教の一派に属していて、
テレビなどの娯楽は一切禁じられている。


一方、学校一の問題児、リーは、
こちらも父親を亡くし、母は殆ど家におらず、兄に家来のように尽くす毎日。
二人は偶然に知り合い、
ウィルはリーの家で、生まれて初めての映画、「ランボー」を観て、
大変なショックと感銘を受けてしまう。


二人は、リーの兄のビデオカメラを持ち出して、
「ランボーの息子」という自作の映画を撮り始めるのだが・・・。




 
内気なウィルと、活発なリーの関係は、
「小さな恋のメロディ」のマーク・レスターとジャック・ワイルドを彷彿とさせて、
とても懐かしい感じがするし、
ウィルが所かまわず書いている絵やパラパラ漫画が、
もっと見せてもらいたいと思うほど、
上手くて可愛いくて、独特の世界観で溢れていて素晴らしい。


フランスから来た交換留学生のスカした野郎が、
変な存在感で可笑しいし、
「ランボー」の次に劇場に掛かる映画が、
「愛のイエントル」というのがまた、微妙に笑える。


途中、二人は仲たがいしてしまうのだが、
ラストは大団円。
爽やかな後味。
そして、もう一度「ランボー」が観たくなる(笑)。


評価 ★★★★☆

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コメント 4

k_iga

「ランボー」は1作目がベトナム戦争帰還兵の苦悩を描いていて好きです。
2作目以降の派手なドンパチも好きですが。
私は赤ちゃんや子供の出て来る作品が好きなので、今度観てみようと
思います。

by k_iga (2011-04-12 18:49) 

青山実花

k_igaさん

私も「ランボー」は1が一番面白いと思います。
何もしていないのに、
あんな目に遭わされランボーが可哀相で。


「リトル・ランボーズ」、
ぜひぜひご覧になって下さいね。
私も映画に限らず、赤ちゃんや子どもが大好きです。
電車で隣り合わせた知らない赤ちゃんを
あやしたりからかったりしたい衝動を
必死で抑えています(笑)。
最近は変な人が多いので、
お母さん方も警戒しているでしょうし。
by 青山実花 (2011-04-12 22:02) 

yonta*

私も観ました!とても楽しかったです。
変にヒーローになってしまった、フランス人の交換留学生の子、
最後の見送られるシーンで、彼もいろいろあるんだなあ、
とちょっと好きになりました(笑)。
ウィルとカーターにとって、強くてたくましいランボーは、
理想の父親像でもあったのかなあと思いました。
スタローンはきっと、よろこんでますよね。
by yonta* (2011-07-09 10:29) 

青山実花

yonta*さん

ほんと、あのフランス人の男の子は、
カッコいいんだか悪いんだか、
よく分からなかった(笑)。

確かに父親のいない二人にとって、
ランボーは力強い憧れなのかもしれませんね。
いい映画でした。


by 青山実花 (2011-07-11 16:39) 

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