「ガス燈」 [映画]
〔1944年/アメリカ〕
自分を育ててくれた叔母を殺されたイングリッド・バーグマンは、
事件を忘れる為に、イタリアに音楽留学するのだが、
そこで、作曲家シャルル・ボワイエと恋に落ち結婚する。
二人は叔母が殺された家を新居と決め、
移り住むのだが、
元々その家に怯えていたバーグマンは、
物忘れが激しくなり、
若いメイドの視線を怖がり、
盗癖が出るなど、
精神の不安定さを表すようになる。
さらには、部屋のガス燈が奇妙に揺れる、
屋根裏部屋から物音が聞こえる、などと言い出し、
次第に精神の均衡が崩れてゆく・・・。
最初から、観る者には犯人が誰であるか、
薄々分かるような作りになっている為、
謎解きの楽しみはないが、
犯人の動機が気になる事と、
逮捕に至るまでの過程が面白く、固唾を呑んで見入ってしまう。
イングリッド・バーグマンは、
ため息が出そうなほど美しく、
目の保養にはもってこい。
美しさだけでなく、ウエストの細さにも驚く。
羨ましい限り(笑)。
それにしても、
人を騙したり、洗脳したりする事が、
意外と簡単に出来る事に驚く。
相手が繊細なら繊細なほど、追い詰めるのは簡単そうだ。
もちろん自分は、どちら側の人間にもなりたくはないが。
評価 ★★★★☆
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