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「隠された日記 母たち、娘たち」 [映画]

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〔2010年/フランス・カナダ〕


幼い頃、母親に蒸発されたというトラウマを抱えるカトリーヌ・ドヌーヴ。
彼女の娘で、カナダ在住のキャリアウーマン、マリナ・ハンズ。
ハンズがフランスに里帰りした所から、物語が始まる。

 
ハンズは滞在中、実家の近くの、
今は空き家となっている祖父母の家に寝泊りする事に決めるのだが、
そこで、蒸発した祖母の古い日記を見つける。
そこには、束縛の激しい夫への不満や、
子供たちへの愛情、レシピなどが綴られていた。





私は、家のどこかから「秘密の日記」が出てくるなんて聞いた時点で、
ワクワクしてしまう質なので、期待していたのだけれど、
日記には、特に衝撃的な事は書かれおらず、ちょっと肩透かし。
当時の祖母の生活を描いた場面も、
ハンズの想像だけで成り立っているという作り。


蒸発した母親を憎んでいたドヌーヴは、
ラスト、ある事実を、思い出したようにハンズに語るのだけれど、
それはとても重要な意味があるのに、
そんな凄い事を今まで忘れていたのか、
それが不可解。


雰囲気はとてもいい映画なだけに、
細かい部分がちょっと残念。
でも、つまらないわけではない。
ハンズは、男友達の子どもを妊娠しており、
それを両親に言い出せずに悩み、
また、ドヌーヴも何故か娘に優しく接する事ができず、
二人の間にギクシャクした空気が生まれるなど、
母と娘の関係の、ある種の難しさがよく描かれていた。


評価 ★★★☆☆

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